世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

2019-05-25から1日間の記事一覧

フロイド(Freud.S) 心の構造

★ □フロイドの心の構造 フロイドの考えた心の構造は図にまとめられており、外界との接点から、意識、前意識、無意識がある。前意識は必要に応じて思い浮かべようと思えば意識できる領域にある。現実原則に基づいて、イドと超自我をうまく調節する役割を果た…

愛着 attachment

★ 愛着とは、親と子どもの間の無条件の信頼関係を指す。 養育者の顔をじっと見つめたり、笑ったり、抱きついてきたりなど、乳児はさまざまな行動を養育者に対して行う。養育者もこのような行動をとる赤ちゃんをかわいいと思い、頼られていることを心から嬉し…

ハイダー(Hidder, F.)

ポイント バランス理論 内的帰属と外的帰属 確認問題 解答 ポイント バランス理論 自分を含めた好悪関係について、ハイダー(1958)はバランス理論を提出している。自分をp, 2人の他者をそれぞれoとqで表現すると, 自分pからoへの好悪関係, pからqへの好悪関…

パターン認知

☆☆ 文字や人の顔などを見たとき、それが何であるかを認識することをパターン認知という。たとえば、「あ」という文字を見て「あ」とわかるためには、形を知覚するだけではなく,入力された形が記憶の中にある文字情報の形と照合されなければならない。しかも,…

マスローの動機の階層性

生理的、心理的欲求によって生じ、生物に行動を起こさせ、適切な目標へと向かわせるものが動機づけである。 マスロー(1954)は、生理的動機、社会的動機を含めて、動機には階層性があることを主張している。動機の階層は生理的動機を一番下の層として、社会的…

ワトソンの行動主義心理学

★ ☆☆☆ 内観法に頼ったり、また言葉だけの分析や解釈では、自然科学と肩を並べる科学的な心理学とはいえないのではないかという主張がなされるようになった。その先頭に立ったのがワトソン(Watson,J.B.)である。 彼は、たとえばある刺激に対して“恐ろしい” と…

感覚記憶(sensory memory)

ポイント 感覚記憶 アイコニックメモリー(Iconic memory) スパーリング(sperling,G.)の部分報告法(partial-report method) 確認問題 解答 ポイント 感覚記憶 感覚記憶とは、目や耳などの感覚受容器に与えられた情報が提示されたそのままの状態で保たれ…

幼児の社会性

□社会性の発達 ▷仲間関係の発達 子どもにとって同年齢の仲間と遊ぶ経験は重要であり、対等な仲間との競争や協同を含んだ関係によって,子どもは友達との付き合い方や社会のルールを学ぶ。 仲間関係を通していろいろな他者と自分とを比較し,自分の性格や能力を…

性格の類型論と特性論

★ ☆☆ これまでの性格研究の流れは、大きく2つに分かれる。その一つは、類型論(typology)と呼ばれるものであり、人をいくつかのタイプに分類して理解しようとする立場である。この流れは精神医学を出発点としており、よく知られているのはクレッチマーの体型…

大きさの恒常性

☆☆ 私たちの知覚の対象となっているものの状態は、絶えず動き変化し続けていることが多い。たとえば人が遠ざかっていくとき、2m離れれば1mの距離のときに比べて、網膜上の像の大きさは2分の1になる。しかし私たちは、その人の大きさが2分の1になったとは見な…

シャクター(Schachter, S)/ 情動の2要因説

ポイント 確認問題 解答 ポイント 感情体験には生理的要因と認知的要因の両方が関わっていると主張したのが、シャクターの2要因説である。 シャクターとシンガー(1962)によれば、私たちが感情を体験する過程は、次の通りである。まず、何らかの刺激状況に出…

エリクソン(Erik Homburger Erikson)の漸成発達理論(epigenesis)

ポイント エリクソンの心理・社会的発達段階 乳児期:0~1歳6ヶ月:基本的信頼:対:不信 (Trust vs. Mistrust) 徳:希望 幼児前期:1歳6ヶ月〜3歳:自立性:対:恥,疑惑(Autonomy Vs. Shame and. Doubt.) 徳:意思 幼児後期:4-6歳:主導性(自主性・自…