世界一わかりやすい心理学

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2020-06-02から1日間の記事一覧

マーシャ(Marcia, J.)/ アイデンティティ・ステイタス・自我同一性地位(identity status)

ポイント 確認問題 解答 ポイント アイデンティティ概念を実証的に研究するうえで最も貢献したのはマーシャ(Marcia, J.)である。マーシャはエリクソンのアイデンティティの考えを発展させた。マーシャは個人のアイデンティティ形成のあり方を判定するアイ…

マーラー(Mahler, M.)/ 分離個体化理論(separation individuation process)

ポイント 正常な自閉期(0~1ヶ月) 正常な共生期(2~5ヶ月) 分離個体化期(6~36ヶ月) ①分化期(6~10ヶ月) ②練習期(10~16ヶ月) ③再接近期(16~25ヶ月) ④個体化期(25~36ヶ月) 確認問題 解答 ポイント マーラー(Mahler, M.)は、分離個体化理論(s…

ゲゼル(Arnold Gesell)/ 成熟優位説 (maturation advantage theory)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 成熟優位説 (maturation advantage theory) 社会や文化が異なっても、時代が変わっても、二足歩行までの運動発達には共通した一定の順序があり、正常な環境において、発達は学習や経験によらず、神経系の成熟によって進むと…

喃語(babbling)

ポイント まず過渡期の喃語といわれる「子音+母音」の構造が不明瞭な喃語が現れる。生後六ヵ月には規準喃語といわれる複数の音節をもち、「子音+母音」の構造を持つ喃語が現れる。これは聴覚のフィードバックループを確立したもので、喃語が反復するという…

クーイング(cooing)

ポイント 生後2か月くらい(0〜4ヶ月)になると、 乳児が「アー」「ウー」などの声を出すようになる。 これをクーイングという。 泣きとは異なる、静かで低い抑揚をもった音。 ・先に表れる・言葉の発達の始まり 生後 2~3ヶ月ごろには少しずつ起きている…

共同注意(joint attention)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 一般に共同注意とは、「他者と事物に注意を配分し共有すること」を指す。それは共同注視と言われることもある。しかし、共同注視という用語では、人間の共同注意という現象を捉えることはできないだろう。共同注意の研究で…

ピアジェ(Piaget,J.)の同化(assimilation)と調節(accommodation)

ポイント シェマ(schema ) 同化(assimilation) 調節・調整(accommodation) 均衡化(equmbration) 確認問題 解答 ポイント ピアジェは均衡化説として、同化と調節を絶えず繰り返しながら発達するとしている。 シェマ(schema ) ピアジェは個体が環境…

馴化ー脱馴化法(habituation-dishabituation method)/ 選好注視法(preferential looking method)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 乳児を対象にした知覚実験をする場合、馴化一脱馴化法という手法が使われることが多い。この手法を使って、生後1か月、4か月の乳児に特定の刺激を繰り返し提示し、馴化させた後に、同じ刺激を再度提示する群と異なる新しい…

キャンポス(J. J. Campos)の社会的参照(social referencing)

ポイント 確認問題 解答 ポイント キャンポスは視覚的断崖を用いた社会的参照の実験を行った。 乳児は自分がどのように行動したらよいかわからないようなあいまいな事象に遭遇したときにそれに対処するために他者の感情表出をみて、それを手がかりとして自分…