世界一わかりやすい心理学

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心理療法

ナラティヴセラピー(Narrative therapy)

ポイント ナラティヴセラピー(Narrative therapy) ドミナントストーリー オルタナティヴストーリー 確認問題 解答 ポイント ナラティヴセラピー(Narrative therapy) ナラティヴセラピーは物語療法とも言われる。 家族療法の領城で有力となってきた臨床実…

ソーシャルスキル・トレーニング(SST:social skill training)

ポイント ソーシャルスキル・トレーニング(SST:social skill training) 確認問題 解答 ポイント ソーシャルスキル・トレーニング(SST:social skill training) ソーシャルスキルの知識の提供、クライエントによる実践、セラピストのフィードバックとい…

芸術療法(Art therapy)

ポイント 相互なぐり描き法:スクイグル法(squiggle method) コラージュ療法(collage therapy) 風景構成法(landscape montage technique) 確認問題 解答 ポイント 相互なぐり描き法:スクイグル法(squiggle method) ウィニコットが開発した描画法。…

箱庭療法(sandplay therapy)

ポイント 箱庭療法 sandplay therapy 確認問題 解答 ポイント 箱庭療法 sandplay therapy ローウェンフェルト(M,Lowenfeld)が創始した世界技法を元に、ユング派のカルフ(Kalf,D.)によって発展した心理療法。日本では河合隼雄が箱庭遊びの歴史を踏まえて…

ロジャース(Rogers, C.R.)/ クライエント中心療法(client-centered therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 自己概念と自己経験が不一致の状態で、実現傾向が発己揮できていない。 実現傾向が発揮できるよう、自己概念と自己経験が一致した状態を目指す。 クライエント中心療法(client-centered therapy)は、ロジャース(Rogers、…

ナラティヴ・セラピー(narrative therapy)

治療者とクライエントの対等性を旨とし、自己について語ることが自己を構成するという社会構成主義をベースとした心理療法。自己についてのこれまでの語り(ドミナントストーリー)から新たな語り)(オルタナティブストーリー)に変化することによって新た…

シュルツ(Schultz, J. H.)/ 自律訓練法(autogenic training)

ポイント シュルツ(Schultz, J. H.)によって創始された自己催眠法であり行動療法の技法の一つである。 背景公式、第1〜6公式と呼ばれる自己暗示の言葉を心の中で唱えるころで公式の中にあるリラックス状態を得ることができる。 疲労回復、ストレス緩和、…

遊戯療法(Play therapy)

ポイント 遊びまたは遊戯療法の心理的効用 アクスライン(Axline , V.M.)の8原則 遊戯療法の枠組み(治療構造) 遊戯療法における制限 遊びが治療に行かされる意義 アンナフロイトークライン論争 確認問題 解答 ポイント 遊戯療法とは主に幼児や児童を対象…

暴露法・エクスポージャー法(exposure method)/ 暴露反応妨害法(exposure and response prevention)

ポイント 暴露法・エクスポージャー法(exposure method) 暴露反応妨害法(exposure and response prevention) 確認問題 解答 ポイント 暴露法・エクスポージャー法(exposure method) 古典的条件付けに基づく、行動療法の一つ。 不安階層表に基づいて、…

回想法(reminiscence / life review)

ポイント 回想法(reminiscence / life review) 内観療法と回想法 ポイント 回想法(reminiscence / life review) 回想法とは、アメリカの精神科医ロバート・バトラーによって創始された心理療法である。主に高齢者を対象とし、人生の歴史や思い出を、受容…

ペアレントトレーニング(parent training)

ポイント 5~10歳くらいまでのADHDの子供を持つ親を対象とし、集団で複数回(標準10回)続けて行われる。子供の行動を、現在できている好ましい行動、好ましくない行動、危険な行動に分け、それぞれを増やし、減らし、止めさせるにはどうするかについて具体的…

シャピロ(Shapiro , F.)/ 眼球運動による脱感作および再処理法(EMDR:Eye Movement Desensitization and Reprocessing)

ポイント 確認問題 解答 ポイント セラピストが大きく交互に左右に指を往復させ、クライエントに対し両側性の刺激を与え、直接脳を刺激し、自己治癒力や情報処理の正常化を促進することをおこなう。 シャピロ(Shapiro, F.)が提唱した。 トラウマを想起して…

クラーマン(KIerman , G.L.)/ 対人関係療法(interpersonal therapy)

ポイント アメリカの精神科医クラーマン(KIerman , G.L.)によって開発された短期心理療法。 1回50〜60分の面接を14〜17回おこなう。初期(3~4セッション)で適性を調べて問題領域を設定、中期(9~10セッション)で問題領域に取り組む、終結期(2~3セッショ…

フロイト(Freud, S)/ 精神分析療法(psychoanalytic therapy)

ポイント フロイト(Freud, S) 精神分析 精神分析療法 自由連想法(free association) 夢分析(dream analysis) 確認問題 解答 ポイント フロイト(Freud, S) Freud, Sigmundは、オーストリアの精神科医。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、…

吉本伊信(Yoshimoto,I)の内観療法(Naikan therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 内観療法とは、吉本伊信によって創始された心理療法である。 浄土真宗の「見調べ」を基礎としたもので、1週間集中的に集中内観をおこなうことを基本とする。 内観とは、自分の身の回りの人に対して自分が何をしたか、どうい…

箱庭療法(sandplay therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント イギリスのローエンフェルト(M. Lowenfeld)が子供の心理療法として創始した「世界技法」(The World Technique)を1929年に発表した。これは小型に出てきた「床味遊び」をヒントに考案したものである。 後に、スイスのカル…

森田正馬(Morita, M) / 森田療法(Morita therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 創始者は森田正馬。森田療法の対象になるのは森田神経質と呼ばれるものであり、対人恐怖症、不安神経症、強迫性神経症、パニック障害などが含まれる。 入院治療は、4期からなる。第1期は絶対臥褥期で、4日から1週間、患者を…

ロジャース(Rogers, C.R.)のエンカウンター・グループ(encounter group)

ポイント 確認問題 解答 ポイント カール・ロジャースが創始した集団療法。 典型的には10名ほどのメンバーと1~2名のファシリテーターにより行われる。4,5日間の合宿形式をとり、互いの尊重し合う自由な雰囲気のもとで、各自が感じたことを自由に思うがままに…

モレノ(Moreno, J. L.)の心理劇(psychodrama)

ポイント ロール・トレーニングにおける三つの基本技法 確認問題 解答 ポイント 心理劇は、モレノ(Moreno,J. L.)が1910年に創始した。 即興劇を演じることにより、自己理解、自己洞察をもたらすことを目指す集団療法である。個人に焦点をあてる「サイコド…

ジェンドリン(Gendlin,E.T.)/ フォーカシング(focusing)

ポイント フォーカシング フェルトセンス 確認問題 解答 ポイント フォーカシング フォーカシングは、ロジャーズの弟子であるジェンドリン(Gendlin,E.T.)によって開発された方法。 まず、ジェンドリンは体験過程に注目し、体験過程療法を考えた。しかし、…

家族療法(family therapy)

ポイント 直線的因果律 円環的因果律 家族療法の代表的モデル 多世代家族療法(多世代派) 構造的家族療法(構造学派) コミュニケーション派家族療法 / MRI(Mental Research Insititute)グループ(コミュニケーション学派) 家族療法に用いられる技法 ジ…

成瀬悟策(Naruse,G)/ 臨床動作法(Dohsa Therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 肩の上げ下げ、踏みしめて立つなどの動作を通して、心理的問題の解決をする日本の心理療法である。動作法の実施により自己存在感、肯定感、安定感、自信を体験することができる。 成瀬悟策により開発された。 当初はからだ…

コーピング(coping)

ポイント 確認問題 解答 ポイント ストレス反応を低減することを目的とした、絶えず変化していく認知的または行動的努力のプロセスを、コーピングと呼ぶ。 フザラスは、2次的評価での脅威的出来事に対する対処方法をコーピングと呼び、これを問題焦点型コー…

転移 / 逆転移

現在では転移は、広くクライエントがセラピストに対して示すある種の非現実的想度を意味する言葉として理解されている。 面接の進展につれて、クライエントは面接者に愛情、信頼、尊敬、時には性的欲求などを向けてくる。このような陽性の感情を向けることを…

ゲシュタルト療法

ポイント 確認問題 解答 ポイント 精神分析療法とゲシュタルト心理学(理論)の融合を目指した介入法であるゲシュタルト療法(gestalt therapy)は、パールズ(Perls、S.F.)によって生み出された心理療法である。 ゲシュタルト療法は、「今、ここで」の目明…

心理療法の面接における「抵抗」

心理療法の面接において、面接に遅れてきたり、連絡なく来談しなかったりなど、面接の進行を妨げる行為のことを抵抗という。 フロイトは抵抗を、抑圧(防衛)抵抗、転移抵抗、疾病利得抵抗、反復強迫抵抗、超自我抵抗の5つに分類した。 問題解決を求めて来…

行動療法(behavior therapy)/ 認知行動療法の第1世代

ポイント 代表的な技法 系統的脱感作法 エクスポージャー 応用行動分析 その他の主な技法 モデリング 行動リハーサル 漸進的筋弛緩法 バイオフィードバック シェイピング法 自律訓練法 呼吸法 トークンエコノミー法 確認問題 解答 ポイント 行動療法とは不適…

作業同盟

セラピストとクライエントは、精神分析的療法では、無意識に対する自我の支配を確立する作業に一緒に取り組んでいく作業同盟と呼ばれる協力関係を形成する必要がある。 治療者は患者の知性と連合して分析療法という共同作業を遂行する。その究極的な目標は無…

認知行動療法(CBT:Cognitive behavioral therapy)

ポイント 認知行動療法(CBT:Cognitive behavioral therapy) 認知行動療法の特徴 認知行動療法の第一世代 行動療法 認知行動療法の第二世代 認知療法 認知行動療法の第三世代 マインドフルネス認知療法(MBCT:mindfulness-based cognitive therapy) アク…

エリック・バーン(Eric Berne)/ 交流分析(TA:transactional analysis)

ポイント 交流分析(TA:transactional analysis)/ エリック・バーン(Eric Berne) エゴグラム(Egograms)/ ジョン・M・デュセイ (John M. Dusay) 確認問題 解答 ポイント 交流分析(TA:transactional analysis)/ エリック・バーン(Eric Berne) 交流…