世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

ヴント Wundt.W

f:id:a-m-zyozo:20201031154919p:plain

☆☆

 

 

□ヴント(Wundt.W)の構成心理学

 

    ヴントは1879年にドイツのライプツィヒ大学で世界で最初に心理学の公式ゼミナールを開始した。精神物理学や生物学の手法で人間の意識を解明することを目的とした。「実験心理学の父」。ヴントはよく訓練された実験参加者に, 自分自身の意識の内容を観察,報告させる内観法(introspection) と呼ばれる方法を用いて,厳密に統制された条件下での意識の分析を行った。そして,意識の構成要素は純粋感覚と単純感情であり,それらの複合体として意識の成り立ちを説明できると考えた。つまり,さまざまな物質の成り立ちを分子や原子の複合体として説明する自然科学(化学) の方法を、心理学にも適用しようとしたのである。これは構成主義(structural. ism) と呼ばれる考え方であり,このような考え方に基づくヴントの心理学は構成心理学と呼ばれている。

 

◯ points

 

・科学的な方法として実験を取り入れ、実証科学としての心理学を創設

生態学を学んでいた

・人の意識を一つひとつの感覚や感情の結合によってとらえることができるという構成主義という立場にたった

・内観法:統制された環境下で自らの意識内容を観察し報告する。

・二元論者であり、精神と肉体は別物、並行して存在する物

・要素主義と呼ばれており、弟子のティチナーに受け継がれ構成主義と呼ばれた。内観法に対する批判。後々ゲシュタルト心理学の台頭により衰退。心理学の基礎実験や実験実習の制度を確立。