記憶(memory)
ポイント
◇記憶
◻︎記憶は、 記銘、保持、想起の3つの操作から成り立つ過程である。
心理学的な用語では、符号化、貯蔵、検索という言葉が用いられる。
◻︎関連のある情報をまとめて、整理した形で覚えると、記憶成績がよくなる。このような覚え方は体制化と呼ばれる。
◻︎長期記憶に保持される情報は、主に意味的情報の形式で表されることが多く、うまく整理されて貯蔵されている。具体的には、長期記憶は保持する情報の内容によって、手続き的記憶と宣言的記憶に区分される。宣言的記憶はさらに、出来事に関する記憶であるエピソード記憶と一般知識の記憶である意味記憶に区分できる。
確認問題
[1]
記憶の継続的な推移をあらわす過程として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1、貯蔵→記銘→保持
2、記銘→忘却→検索
3、符号化→貯蔵→検索
4、検索→想起→貯蔵
5、保持→符号化→検索
(帝京平成大学大学院)
[2]
下記の用語について簡単に説明しなさい。
1、encoding
2、storage
3、retrieval
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
解答
[1]
3
[2]
1、符号化は、情報を覚え込む段階である。記銘ともいう。
2、貯蔵は、情報を保存しておく段階である。保持ともいう。
3、検索は、情報をあとで思い出す段階である。想起ともいう。