感情労働(emotional labor)
ポイント
感情労働
自らの感情表出を通じて顧客を一定の感情状態にさせることを責務とし、対価を得ることを感情労働という。
感情労働には表層演技と深層演技がある。
表層演技は実際に感情を経験していないにもかかわらず、表向きには感じているように振舞うこと。表層演技では感情不協和が生じ、ストレスの原因となりバーンアウト(燃え尽き症候群)のリスクが高いとされる。
深層演技は業務に必要とされる感情を本心から感じられるように努めること。感情不協和は生じにくいが、職務にのめり込みすぎる危険が指摘されている。
確認問題
[1]
下記の用語について簡潔に説明しなさい。
・emotional labor
(静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)
解答
[1]
感情労働とは、相手に特定の精神状態を創り出すために、自分の感情を誘発したり、逆に抑圧したりすることを職務にする、精神と感情の協調作業を基調とする労働である。感情労働において、燃え尽き症候群が多いと指摘されている。