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スキーマ (schema)

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ポイント

 

スキーマ (schema) 

スキーマとは経験に基づいて形成された知識や行動の枠組み。

 

スクリプト(script)

スキーマの中でも、日常生活での行動の手続きに関する知識をスクリプトと呼ぶ。

 

自己スキーマ (self-schema)

自己スキーマとして、自己に関する知識は、関連するもの同士が結びつき、互いに連絡しあう形で記憶に貯蔵されていると考えられている。

 

 

確認問題

[1]

自己スキーマについて、自己参照判断の語句を用いて説明しなさい。

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

[2]

Markusは、自分自身に関するさまざまな知識が、関連性に基づいて構適化され、情報処理に活用されると考え、(1)という概念を提唱した。

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

[3]

レストランで食事をするといった日常的に繰り返される事象についての「常識」をあらわす知識表現で、たとえば難読課題において、テキスト中に明示的に表現されていないことについても、それにもとづいて推論できるとされる、schank,R.C.によって提唱された概念が(1)である。

 

 

 

解答

[1]

Markusは、自己スキーマとは、自己についての認知的概括物であり、個人の社会的経験の中で自己に関係した情報を体制化したり、解釈したりする働きを持つとした。自己参照過程には 2 つの特徴がある。1つは記憶促進(自己参照効果) である。記銘材料を自己に関連させて処理すると、意味的処理や他者に関連させて処理した場合よりも記憶が促進される。2つ目の特徴は効率性である。自己参照判断は他者参照判断よりもすばやく遂行される。

これまでに、これらの特徴の生起過程が検討されてきた。この自己参照過程を説明する、自己スキーマ説では自己を最も豊かで統合度の高い独特の特徴を持つ認知構造であるとすることで、この矛盾が説明されている。すなわち,知識量が多いにもかかわらず、自分に関する判断がその他の判断よりもはやいのは、自己の認知構造がよりよく統合されているためであると考えられる。

 

[2]

1、自己スキーマ

 

[3]

スクリプト