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選択性緘黙 / 場面緘黙症(Selective Mutism)

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ポイント

ある状況において、話すことができなくなる(緘黙)状態をしめす。心理社会的な治療が主におこなられる。

 

選択性緘黙の診断基準

A. 他の状況で話しているのにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況(ex:学校)において、話すことが一貫してできない。

B. その障害が、学業上、職業上の成績、または対人的コミュニケーションを妨げている。

C. その障害の持続期間は、少なくとも1ヶ月(学校の最初の1ヶ月だけに限定されない)である

D. 話すことができないことは、その社会的状況で要求されている話し言葉の知識、または話すことに関する楽しさが不足していることによるものではない

E. その障害は、コミュニケーション症(ex:小児期発症流暢症)ではうまく説明がされず、また自閉スペクトラム症統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない。

 

問題

[1]

「選択性緘黙」について、説明しなさい。

 (名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

解答

[1] 

選択性緘黙(せんたくせいかんもく)とは、家庭などでは話すことが出来るのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、ある特定の場面・状況では話すことができなくなる疾患である。 幼児期に発症するケースが多い。