ポイント
フォーカシング
フォーカシングは、ロジャーズの弟子であるジェンドリン(Gendlin,E.T.)によって開発された方法。
まず、ジェンドリンは体験過程に注目し、体験過程療法を考えた。しかし、治療に成功したのは最初から体験過程に焦点を向けることができる人であった。そこで、もともと体験過程の能力が低いクライエントに対して治療効果を上げるために開発されたのがフォーカシングである。
自分の中の漢然とし感じとか感覚であるフェルトセンスに注意を向けていくことで、自分の今の状況や間題を知ったり、それらの間題と自分との関係質的に変化させていく技法。
つまり、フォーカシングでは、フェルトセンスと呼ばれる、問題についての漠然とした、言葉にしにくい内的な気づきや身体感覚に触れる体験を重視する。
フェルトセンス
フェルトセンスは、問題についての漠然とした、言葉にしにくい内的な気づきや身体感覚。
ぴったりな言葉やイメージが見つかるとフェルトセンスは流れ始める。
感情に深く入り込んでしまわないようにすることで、フェルトセンスを感じやすくなる。共にいることが勧められている。
その問題全体がどのように感じられるかという感覚である。
確認問題
[1]
Gendlin,E.T.が体験過程論の臨床的応用として開発した、特定の問題や状況についての自らの内なる身体的感覚であるフェルトセンスに触れていく技法を、(1)という。
(昭和女子大学大学院 生活機構研究科 心理学専攻)
[2]
Gendlin,E.T.は、体験過程という概念に基づいて(1)という心理療法を開発した。
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
解答
[1]
1、フォーカシング
[2]
1、フォーカシング