ポイント
投影法(投映法)の一つでもあるバウムテストの開発者はコッホ(Koch, K.)である。
A4の紙に「実のなる木を1本書いてください」と教示し、その画から被験者のパーソナリティを理解する描画法テストである。
実施が容易であること、また、検査に未熟な者でも、浅いレベルであれば解釈は可能であることなどが長所として挙げられる。
確認問題
[1]
次の文の空欄に最も適切な語を解答欄に記入しなさい。
(1)は、コッホ(Koch, K.)が開発した描画法である。
(帝塚山学院大学大学院 人間科学研究科 臨床心理専攻)
[2]
バウムテストについて、正しいものを1つ選べ。
① K.Kochが精神疾患の診断を目的に開発した。
② 形状の年齢的変化では、二線幹のバウムは6歳までには減少する。
③ 樹冠の輪郭の有無によって、心理的発達の成熟又は未成熟が把握できる。
④ M.Grünwaldの空間象徴理論に基づいて解釈を行うことを基本とする。
⑤ 対人関係や感情表出の特徴を示す指標として、枝の先端の処理に注目する。
(公認心理師試験 第1回 問16)
解答
[1]
1、バウムテスト
[2]
5
① 精神疾患の診断→職業適正
② 二線幹→一線幹
③ 幼児期には樹冠が描かれないことが多いが、成熟又は未成熟が把握できるとまでは言えない。
④ 解釈においてもっとも大切なのは全体印象である。さらに、M.Grünwaldの空間象徴以外に形態分析や動体分析も行われる。