ポイント
カウフマン夫妻(Kaufman, A. S.&Kaufman, N. L.)によって開発された児童用知能検査。
対象年齢は2歳6ケ月から18歳11ヶ月。
特徴は知的活動を認知処理過程と知識・技能の習得度から評価する点と、認知過程を継次処理(情報を一つずつ処理する能力)と同時処理(情報の全体像を把握する能力)から評価する点である。
これによって、子どもの得意な学習スタイルをみつけることができ、それぞれの子供の能力と適性、ニーズに合った学校教育と学習指導に活かすことができる。
確認問題
[1]
K-ABCの説明として、適切でないものを一つ選びなさい。
1. 学習障害を持つ子どもの支援、指導計画を立てるために有効な検査である。
2. 対象年齢は2歳6ヶ月から18歳11ヶ月までである。
3. 認知処理過程尺度と習得度尺度から構成されている。
4. 認知処理過程尺度は、言語性尺度と動作性尺度に分けらる。
5. カウフマン夫妻(Kaufman, A.S.&Kaufman, N.L.)によって1983年に開発された。
[2]
以下の心理検査の内容に関連するものをA群から、その検査に関わりの深い人物をB群からそれそれ選びなさい。
1: TAT
2: SDS
3: K-ABC
4: NEO-PI-R
[A群]
Big Five 継次処理一同時処理モデル
Discrepancy分析 交流分析
欲求一圧力分析
[B群]
Zung, W. W. K. Costa, P.T.
Murray, H. A. Hathaway, S. R.
Kaufman, A. S. Eysenck,H.A
(日本女子大学院 人間社会研究科 心理学専攻 臨床心理学領域)
解答
[1]
4
[2]
1、欲求ー圧力分析 Murray, H. A.
2、自己評価式抑うつ尺度 Zung, W. W. K.
3、継時処理ー同時処理モデル Kaufman, A. S.
4、Big Five Costa, P.T.