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いじめ(Bullying)

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ポイント

 

いじめの3種類 

 

いじめは、殴る、蹴るといった「身体的な暴力によるいじめ」、悪口を言ったり、笑いものにしたりという「言葉をつかったいじめ」、そして「無視をするといういじめ」の3種類に分けられる。

 

殴るなどといった身体的攻撃は男子に多い。無視したり、仲間はずれにするといった関係性攻撃は女子に多い。

直後のダメージは少なくても、後々に抑うつや不安として持続する可能性がある。

 

 

いじめの要因
児童期から思春期にかけての発達

いじめの原因のひとつに子供の孤独感や劣等感がある。児童期から思春期にかけて、子どもたちは第二次性徴を向かえ、急激に大人の身体へと成長していく。そして身体的変化に伴い、周囲の人々の見方も変化し、自分を取り巻く環境も大きく変化していく。子どもたちは、自身の変化と、周囲の環境の変化を調整しながら適応していくことが求められる。だが、自身の変化や環境の変化にうまく適応できない場合は、孤独感や劣等感に悩まされることになる。

 

学校でのストレス

他のいじめの原因には、学校でのストレスがある。学校に関するストレッサーは「勉強」「教師」「友人」「家族」の4つがある。これらのストレッサーからの発言(「成績のことでうるさくいわれた」「悪口を言われた」)や行動がストレスを蓄積させ、いじめ加害に繋がっていると考えられている。

よって、児童期から思春期にかけては、精神的に不安定な時期であることを、周囲の大人は把握した上で、適切な介入が求められるであろう。

 

社会的要因

 

集団の中で生じるいじめへ本来されるべき援助介入が成されないことがある。

多くの他者の存在によって、本来成される援助介入が成されないことを、傍観者効果と言う。いじめの現場でも、この傍観者効果が起こりうる。いじめは良くないことだと分かっていても、級友が誰も介入しない様子を見て「介入は必要ない場面だ」と誤認してしまったり、傍観者が多いことで各個人が感じる責任が分散されたり、介入失敗による恥を恐れたりなどによって、介入が抑制されてしまい、結果として「見て見ぬふり」になってしまうのである。だが、傍観者効果は「傍観者効果を知る」ことによって、起こりにくくなることが報告されている。いじめに関しても、「介入しなければ…と思っているのは、自分1人ではない」ということを知ることで、「見て見ぬふり」が減ることを期待したい。

 

 

発達障害といじめ

 

ADHDやLDなどの発達障害がいじめの要因と考えられる。ADHDやLDのこどもたちは環境への適合の難しさから、生育歴の中で長い期間に渡って叱責をうけたり、自己評価も低下している。周囲の対応によっては反抗的な態度や攻撃行動が唐突に出ることがあり、それが周囲からその子供への拒否的な感情や態度を引き出すという悪循環に陥りがちである。そして、子供はいじめを受けたり、クラスへの適応に困難を示す。

スクールカウンセラーは障害を専門的立場からよく理解した上で、必要に応じて、教師や保護者にその障害の理解や治療、指導への援助を行う必要がある。

 

 

解決方法

 

いじめの解決方法としては、まず初期の段階での早期発見が望まれる。そのためにも、教師とスクールカウンセラーは絶えず子どもの様子に注意を払い、生徒に変わった様子はないか観察することが求められる。また、いじめの発生要因が子どもにかかるストレスによるという点から、正しいストレス発散方法を教えることもいじめの予防に効果があるだろう

 

 

 

確認問題

[1]

いじめの中には、相手を無視したり排除したり、嘘の尋話をするなどして、故意に仲間関係を操作したりダメージを与えることをして、他者を傷つける行為が含まれるが、これらを心理学では(1)と呼ぶ。

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

解答

 [1]

1、関係性攻撃

 

 

 

 

 

<参考文献>

 

 

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