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構造論(structural theory)

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ポイント

 

フロイドは人のパーソナリティ構造が

イド・超自我・自我の3つで構成されていると述べた。これを構造論という。

 

①イド(エス

 人間の生命エネルギー·性的なエネルギーであるリビドーが備蓄されており、快楽原則に基づいて活動しようとする。

 

超自我

 親や社会によって形成された価値観·倫理観に基づいて、イドを監視、検閲する。道徳原則に基づき、行動の善悪を判断する。

 

③自我

 イドが強すぎると、快楽に流されて社会的な適応が困難になり、超自我が強すぎると, 道徳に縛られすぎて自分を追い込んでしまう。 自我は現実原則に基づいて、イドと超自我をうまく調節する役割を果たす。自我が脆弱だとイドや超自我に振り回されるので、精神分析では、この自我の強化が目的の一つとしてあげられている。

 

確認問題

[1]

フロイトFreud、S.)は心そのものが一つの構造をもち、それがエス(イド)、自我、(1)の3つにより成立すると考えた。

帝塚山学院大学大学院 人間科学研究科 臨床心理専攻)

 

[2]

下記の用語について簡潔に説明しなさい。

・super ego

静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)

 

 

解答

[1]

1、超自我

 

[2]

親や社会によって形成された価値観・倫理観に基づいて、イドを監視、検閲する。道徳原則に基づき、行動の善悪を判断する。フロイトの構造論(structural theory)により提唱された。