回想法(reminiscence / life review)
ポイント
回想法(reminiscence / life review)
回想法とは、アメリカの精神科医ロバート・バトラーによって創始された心理療法である。主に高齢者を対象とし、人生の歴史や思い出を、受容的共感的な態度で聞くことを基本的変勢とする。つまり、クライエントに昔のことを思い出してもらうことをおこなう。これにより、自分自身を快適にする、自尊感情を高めるという個人内効果、対人関係を促進させるなどの社会的効果の両方が期待できる。
個人に対して1対1で行う個人回想法とグループで行われるグループ回想法に分けることができる。
認知症の介入方法のひとつであり、認知症の子防や進行抑制に効果があるといわれている。
内観療法と回想法
内観療法も回想法もどちらも自分の過去についての記憶を思い出すという点で共通するが、内観療法が不適応症状を持つクライエントの社会生活の改善を促すことを目的するのに対して、回想法は高齢者を対象に認知症の予防、進行抑制を目的とする点に違いがある。