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セリグマン(Seligman, M. E. P. )/ 学習性無力感(learned helplessness)

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ポイント

 

学習性無力感(learned helplessness)

逃避や回避が不可能な状況を繰り返し経験すると、その後、それらが可能な状況になっても逃避や回避を行わなくなる現象。セリグマンによって提唱された。学習性無力感の研究は、うつ病などの疾病モデルを提供した。

 

 

改訂版学習性無力感

同じような状況に直面しても学習性無力感を感じる人とそうならない人がいるということから、自分の行動が結果につながらない場合にどのような原因にそれを帰属させるのか、という傾向から説明する。この理論で取り上げる原因帰属は以下の3つである。

①内的一外的。失敗の原因を自分の内部にあると考えるか、自分以外の他者や環境にあると考えるか。

②安定一不安定。失敗の原因を永水続的な原因(能力、パーソナリティなど)にあると考える、一時的変動的なもの(運など)にあると考えるか。

③全体一特殊。どのような状況についても起こりうる一般的なことと考えるか、ある特定の状況のみで起こりうると考えるか。

改訂版学習性無力感理論では、失敗を内的、安定、全体に帰属する人は、学習性無力感に陥りやすいと考える。

 

セリグマン/準備性

 

条件刺激と無条件刺激の組み合わせは、似ているもの同士であるほど条件づけが大きいことが知られているが、セリグマンはそれを動物の進化の所産であると考え、準備性とよんだ。 

 

 

 

確認問題

[1]

下記の用語を簡潔に説明しなさい。

・learned helplessness

静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)

 

 

[2]

学習性無力感とはどのような体験が繰り返されることで生じるか。正しいものを1つ選べ。

① 他者から非難される体験
② 特定の課題を遂行する体験
③ 特定の行動を回避する体験
④ 努力が成果に結びつかない体験
⑤ 特定の場面での不安や緊張の体験

公認心理師試験 第1回 問23)

 

解答

[1]

学習性無力感

逃避や回避が不可能な状況を繰り返し経験すると、その後、それらが可能な状況になっても、逃避や回避行動を行わなくなる現象。セリグマン(Seligman, M. E. P. )によって提唱された。学習性無力感の研究は、うつ病などの疾病モデルを提供した。

 

 [2]

4

 

学習性無力感は、逃避や回避が不可能な状況を繰り返し経験すると、その後、それらが可能な状況になっても逃避や回避を行わなくなる現象のことであるため、最も適切な選択肢は④である。