ポイント
横断的研究(cross-sectional study)
年齢の異なる複数の集団を同時に測定して、その結果を比較する方法。
《長所》短時間で多くのデータを収集することができる。時間的、経済的コストが低い。
《短所》同一対象者の継続的な調査ではないため、発達(時間経過)による対象者の特性などの変化を明らかにすることが困難。
縦断的研究(longitudinal study)
同一集団を追跡調査し、異なる年齢時の測定結果を比較する方法。
《長所》
発達による変化を直接捉えることが可能。
《短所》
時間と労力がかかる。長期にわたる研究になるため、最終的に少数のデータしか得られないという危険性がある。
コホート研究(cohort study)
ある特徴を持つ集団と持たない集団などに集団を分け、これらに対して初めに横断的調査を行った後に、続的な縦断的調査を実施する方法。
確認問題
[1]
ある一つの時点でデータをとり、属性の異なる個人や集団間の比較を行う研究デザインを(1)研究といい、同一の集団から複数の時点でデータをとり、時系列的な変化を調べていくデザインのことを(2)研究という。
(目白大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻)
[2]
次の文について、内容の正しいものに○、誤りのあるものに×をつけ、解答欄に記入してください。
・コホート分析とは、本来古代ギリシャの歩兵隊を意味するもので、ある共通の特性を持った集団について継続的に追跡研究を行うことにより、コホート内やコホート間の比較分析が行われる
(神戸学院大学大学院 心理学研究科 心理学専攻)
解答
[1]
1、横断
2、縦断
[2]
○