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カイニ乗検定(Chi-squared test)/ t検定(t‐test)/ 分散分析(ANOVA:analysis of variance)

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ポイント

 

カイニ乗検定(Chi-squared test)

度数や比率(%)で表された質的データの差をカイニ乗分布を用いて検定する統計手法。母集団の分布を仮定しないノンパラメトリック検定の1つ。

 

t検定(t‐test)

2つのグループの平均値の差を検定するためのt分布を用いた統計手法。母集団の分布を仮定するパラメトリック検定の1つ。

 

《対応のあるt検定》

2つの条件のデータがペアになる場合のt検定。

【例】ある心理療法の前と後での自己効力感の変化を調べたい。条件は心理療法前と後の自己効力感の得点であるが、この場合、同一人物の前後の得点がペアになるので、対応のあるt検定を使用する。

 

分散分析(ANOVA:analysis of variance)

3つ以上のグループの平均値の差を検定するためのF分布を用いた統計手法。母集団の分布を仮定する仮定するパラメトリック検定の1つ。分散分析では独立変数のことを要因(factor)といい、要因の条件のことを水準(level)という。

【例】天気がアイスクリームの売り上げに関連することを調べたい。天気は晴れ、くもり、雨の3つに分けて、アイスクリームの売り上げを比較する。*要因=天気*要因の水準= 3つ(晴れ/くもり/雨)従属変数=アイスクリームの売りあげ


(一元配置分散分析》

一要因分散分析とも呼ぶ。要因が1つの場合の分散分析のこと。

(上記アイスクリームの売り上げの例は、要因が1つのため一元配置分散分析の例)。

 

一元配置分散分析を行って有意差ありと認められた時、どの水準間で差があるのかを調べるために多重比較(post-hoc test)を行う。

 

《二元配置分散分析》

二要因分散分析。要因が2つの場合の分散分析のこと。

【例】アイスクリームの売り上げに、①天気(晴/雨)との商品の種類(アイスクリーム/シャーベット)の2つの要因が影響しているかどうかを調べたい。*要因= O天気(晴/雨の2水準)の商品の種類(アイスクリーム/シャーベットの2水準)*従属変数=アイスクリームの売り上げ

 

二元配置分散分析では、主効果交互作用を分析する。

 

 

問題

[1]

主に名義尺度によって測定された2つの属性の関連の有無を検定する方法を(1)という。

(a)カイ二乗検定(b)t検定(c)符号検定(d)U検定(e)F検定

駒沢大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻)

 

[2]
男女各100名の身長を測定した。男女で差があるかを検討するための統計学的手法について正しいものを一つ選びなさい。

1. カイ二乗検定 2.マクニマー検定 3.コクランのQ検定 4.クラスカル・ウオリスの検定 5. t検定

帝京平成大学大学院 臨床心理学研究科 臨床心理学専攻)

 

[3]

次の場合、どのような検定法を用いるか、選択肢から選びなさい。

・4つの学科の学生50名ずつに学習意欲の調査アンケートを行った。学科によって学習意欲の得点に違いがみられるかを調べたい。

(選択肢)

ア、重回帰分析 イ、対応のあるt検定 ウ、平均値 エ、対応のない検定 オ、相関 カ、カイ二乗検定 キ、因子分析 ク、分散分析

神奈川大学院 人間科学研究科 人間科学専攻 臨床心理学研究領域)

 

 

 

解答

[1]

1、a

 

[2]

5

 

[3]