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記憶方略(memory strategy)

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ポイント

2次リハーサル効果

長期的に単語を保持しておく場合,単語を機械的に繰り返す1次リハーサルよりも,単語の反対語などを考えながら単語を繰り返す2次リハーサルの方が忘却が生じにくいという効果である。

 

処理水準効果

単語に対して,形態的処理のような浅い処理を行うよりも,意味的処理のような深い処理を行う方が忘却が生じにくいという効果である

 

 

イメージ効果

記憶の精緻化のために行う方略の1つである.対象となる単語から視覚的なイメいジを連想し,それを単語と結びつけて記銘した場合,そのようなことをしない場合よりも記憶成績が優れるという効果である

 

奇異イメージ効果

ある事柄を記憶する際に,その記憶対象について,日常的ではない,またはありそうもないイメージを行った場合,日常的な,または一般的なイメージを行う場合よりも記憶成績が優れるという効果である

 

気分一致効果(ポジティブな気分のみを想定)

何らかの要因によって気分がよい場合,その感情に整合する評価価値をもった情報の認知が促進される.つまり,気分がよいときにはポジティブな情報を想起しやすいという効果である

 

positive-Negative Asymmetry効果

気分が悪いときには,上記したような気分一致効果が見られないことが多くの研究で指摘されている

 

生成効果

単語をただ「読む,書き写す」だけよりも,「自分で生成する,補う」ことを行った場合に,記憶成績が優れるという効果である

 

自己選択効果

他人に決められた単語を覚えるよりも,複数の単語の中から自分で選択して決めた単語を覚えた方が 記憶成績が優れるという効果である

 

場所依存効果

ある単語を覚えた場合,覚えた場所と同じ場所で想起をした方が,別の場所で想起をした場合よりも記憶成績が優れるという効果である

 

協同想起効果

同じ出来事を経験した複数の人間がいる場合,各人ひとりひとりで想起するよりも,複数(2人以上)で協同想起した方が全体の記憶成績が優れるという効果である

 

物語記憶術の効果

 

複数の単語を覚える際には,それらの単語を使用して物語を作成し,整理して覚えていく方法がある。この方法を行うと,行わない時よりも記憶成績が優れるという効果である.記憶の体制化のために行う記憶方略の1つである

 

分散効果

ある単語のみを反復して覚えるよりも,複数の項目を覚えたい単語の間にはさみ覚えた方が記憶成績 が優れるというスペーシングの効果である

 

 

確認問題

[1]

覚える際の工夫は記憶方略と呼ばれているが、それらのうち生成効果と分散効果について説明しなさい。

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

解答

[1]

生成効果は、単語をただ「読む,書き写す」だけよりも,「自分で生成する,補う」ことを行った場合に,記憶成績が優れるという効果である。

分散効果は、ある単語のみを反復して覚えるよりも,複数の項目を覚えたい単語の間にはさみ覚えた方が記憶成績 が優れるというスペーシングの効果である