ポイント
クレペリンは19世紀末に精神疾患を分類しようと試みた。精神疾患の原因によって内因性精神病・心因性精神病・外因性精神病の3つに分類する。しかし、医学の進歩とともに、この分類法の有用性は薄れてきており、次に述べる操作的診断が主流なる。
内因性精神病
精神疾患の発症が、主に遺伝や生まれ持った体質(器質)、素質による脳の機能障害に起因していること。
外因性精神病
外部から加えられた原因として、身体的な疾患や負傷、障害、外的刺激などが、精神疾患の主な発症要因となっていること。
ex.脳の損傷、パーキンソン病、脳血管障害、脳の萎縮、薬物アルコール・タバコへの依存などによる精神障害、認知症など。
心因性精神病
過度のストレスやトラウマ、ある種の性格傾向など心理的な問題が疾患の主な原因となっていること。
ex.心身症、神経症、適応障害、パニック障害、摂食障害、睡眠障害、ストレス関連障害、うつ病など。