マインドフルネス(mindfulness)
ポイント
マインドフルネス
マインドフルネスは弁償的行動療法やACTなどの第三世代の行動療法に共通する要素の一つである。
マインドフルネスを広めた人物にジョン・カバット・ジン(J.Kabat-Zinn )があげられる。彼は、仏教の指導者に修行法と教理を学び、それを西洋科学と統合させた。そして、人々がストレス、悩み事、痛み、病気に対応する手助けとして、マインドフルネス瞑想を教えた。つまり、マインドフルネスは、禅などの東洋的な価値観と西洋の科学を含んだ心理療法の要素の一つである。
マインドフルネスは、①一瞬一瞬の体験に意図的に注意を向け続けること、②いまの瞬間の体験に対して心を開き好奇心をもって、アクセプトする(受容:そのままにしておく)こと、③結果的に思考や感情に対して脱中心化した視点を獲得し、主観的で一過性という「心」の性質を見極めることと定義される。
マインドフルネス認知療法(MBCT:mindfulness-based cognitive therapy)
呼吸を意識したり、瞑想をしたり、身体を動かしたりして、価値判断を含むことなく「今・ここでの」自分の感情の変化やまわりの変化を細やかに感じ取り否定的な思考や行動の繰り返しを防ぐ。
cf.
確認問題
[1]
下記の用語を簡潔に説明しなさい。
・マインドフルネス
(静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)
解答
[1]
マインドフルネスは、一瞬一瞬の体験に意図的に注意を向け続けること、いまの瞬間の体験に対して心を開き好奇心をもって、アクセプトする(そのままにしておく)こと、結果的に思考や感情に対して脱中心化した視点を獲得し、主観的で一過性という「心」の性質を見極めることである。