お腹が空いているときの食べ物や電気ショックなど生得的に強化子としての機能を持つ刺激を無条件性強化子(一次性強化子)という。また、経験により強化機能を持つようになった刺激を条件性強化子(二次性強化子)という。
環境の変化と個体の行動の変容との機能的関係によって定義された刺激の類(クラス)の一つ。行動に後続して起こる環境変化のうち、その後の行動の出現頻度を増加させるものを強化子もしくは強化刺激(reinforcing stimulus)とよぶ。この行動の増加が、新たな刺激の出現あるいはすでにあった刺激の消失によってもたらされたのかで、それぞれの刺激を正の強化子、負の強化子とよんでいる。また生得的にこのような機能を獲得しているかどうかで無条件性強化子(一次強化子)・条件性強化子(二次強化子)、刺激の性質が物理的実体(食物、金銭)を伴っているか、それともある活動への従事(遊び、会話)によって表されるかで、実体的強化子(tangible reinforcer)、プレマック型強化子(Premackian reinforcer)と分類される。用法上の誤りを避けるために、正の強化子・負の罰子を好子、負の強化子・正の罰子を嫌子とよぶ場合もある。