ポイント
心理的危機と再適応のプロセス
コーン(N. Cohn)
コーン(N. Cohn)は「ショック」「回復への期待」「悲嘆」「防衛」「適応」という5段階を示している。
フィンク(Fink)
フィンクは「衝撃」「防衛的退行」「承認」「週応」という4段階を示している。
コーン(N. Cohn)およびフィンク(Fink)いずれの理論においても、適応(受容)に至るプロセスは一方通行ではなく、行きつ戻りつすることを想定しているし、そのプロセスに個人差があることを述べている。
例題
[1]
中途障害者の障害受容について、正しいものを1つ選べ。
① 他責を示すことはない。
② 一旦前進し始めると、後退することはない。
③ 他者や一般的な価値と比較して自分を評価することが必要である。
④ 障害によって自分の価値全体を劣等だと認知することが必要である。
⑤ ショック期の次の期では、障害を認めつつも、一方で回復を期待した言動がしばしばみられる。
(公認心理師試験 第1回 問21)
解答
[1]
5
① 他責を示すことはない。
② 一旦前進し始めると、後退することはない。
③ 他者や一般的な価値と比較して自分を評価することが必要である。
④ 障害によって自分の価値全体を劣等だと認知することが必要である。
⑤ ショック期の次の期では、障害を認めつつも、一方で回復を期待した言動がしばしばみられる。