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アルコール使用障害(Alcohol Use Disorder)/ 精神作用物質

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ポイント

精神作用物質

摂取すると酩酊などの快反応が得られるために連用、乱用されやすく、ついにはその使用が他のいかなる行動よりも、より高い優先度を持つようになる状態、すなわち依存状態を呈するようになる薬物をいう。(アルコール、大麻を含む10種)

 

薬物依存

「生体と薬物の相互作用の結果生じた特定の精神的、時に精神的及び身体的状態をいう。また、時に離脱による苦痛を逃れるため、その薬物を連続的あるいは周期的に摂取したいという強迫的欲求を常に伴う行動やその他の反応によって特徴づけられた状態を指す。耐性はみられることも見られないこともある」とWHOが定義。

 

 

アルコール使用障害(Alcohol Use Disorder)

アルコール使用障害の診断基準

A.  アルコールの問題となる使用様式で、臨床的に意味のある障害や苦痛が生じ、以下のうち少なくとも2つが、12ヶ月以内に起こることにより示される。

(1)アルコールを意図していたよりもしばしば大量に、または長期間にわたって使用する。
(2)アルコールの使用を減量または制限することに対する持続的な欲求または努力の不成功がある。
(3)アルコールを得るために必要な活動、その使用、またはその作用から回復するのに多くの時間が費やされる。
(4)渇望、つまりアルコール使用への強い欲求、または衝動
(5)アルコールの反復的な使用の結果、職場、学校、または家庭における重要な役割の責任を果たすことができなくなる
(6)アルコールの作用により、持続的、または反復的に社会的、対人的問題が起こり、悪化しているにもかかわらず、その使用を続ける。
(7)アルコールの使用のために、重要な社会的、職業的、または娯楽的活動を放棄、または縮小している。
(8)身体的に危険な状況においてもアルコールの使用を反復する。
(9)身体的または精神的問題が、持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいと知っているにもかかわらず、アルコールの使用を続ける。
(10)耐性、以下のいずれかによって定義されるもの:
 (a)中毒または期待する効果に達するために、著しく増大した量のアルコールが必要
 (b)同じ量のアルコールの持続使用で効果が著しく減弱
(11)離脱、以下のいずれかによって明らかとなるもの:
 (a)特徴的なアルコール離脱症候群がある
 (b)離脱症状を軽減または回避するために、アルコール(またはベンゾジアゼビンのような密接に関連した物質)を摂取する。