ソクラテス式問答法・拡大的な質問法
ソクラテス式問答法は、クライエントに幅広い角度から多様で創造的な発想を促し、新しい発見に到達する可能性を高める質問法である。回答しにくいと感じるクライエントもいるが、「どうしてですか?」「例えば、どんなことがあげられますか?」というような質問により、発想や発見を促すことができる。クライエントを追い込むような調子での質問態度にならないこと、誘導されていると感じさせないことなどの注意が必要であり、クライエントと治療者の間に好ましい関係を形成することやクライエントの抱えている問題への理解を表現することことなどが重要である。
<参考文献・引用文献>