世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

2019-06-12から1日間の記事一覧

情緒サポート

◇情緒サポート ソーシャルサポートは対人関係の中でやりくりされる支援を指す。その中で、相手の感情や気分を改善させようという働きかけは情緒サポートである。 「がんばってるね」、「お疲れ様」などと声かけをしたり、「大変だね」、「プロジェクトが終わ…

インターネット・パラドックス

◇インターネット・パラドックス インターネットが他者とのコミュニケーションのために用いられているのにもかかわらず、現実の対人関係や精神的健康にネガティヴな影響を及ぼすという矛盾が生じている。これをインターネット・パラドックスと呼ぶ。

対人葛藤の3水準

◇対人葛藤の3水準 ブレイカーとケリー(1979)は対人葛藤を特定の行動に焦点が当てられる「行動の水準」、権利や義務に焦点が当てられる「規範と役割の水準」、個人の持続的な傾向(人格など)に焦点が当てられる「個人的傾性の水準」の3つに分類している。…

恋愛と友情の性質の違い

デイヴィス(1985)は友情に「情熱」「世話」の要素が加わったものが愛情であると考えた。具体的には、友情は「楽しさ」「受容」「信頼」「尊敬」「相互援助」「開示」「理解」「自発性」で構成され、それらに「魅惑」「性的衝動」「排他性」を含む「情熱」…

類似性

◇類似性 自分と似ていることは魅力を高める要因になる。認知的均衡理論に基づけば態度が類似しない他者は認知要因間の不均衡という不快な事態を招く相手である。また、非意識的模倣により、関係成形を促進する社会的機能があると考えられる。

親密化過程

◇親密化過程 親密な関係の中でも友人や恋人は、もともと互いに面識のない他人の状態から様々な過程を経て親密になる。親密化過程に関する知見のひとつに、レヴィンジャーとスヌークの二者関係の進展レベルがある。関係性のレベルを「接触なし」、「意識」、…

公正世界欲求

◇公正世界欲求 公正世界欲求によって、人間は世界が公正だという信念を強く守ろうとする。攻撃行動の被害者に何の落ち度のない場合、「悪くない人でも不幸になってしまう」ことになり、世界の公正さに対する信念が揺らいでしまう。そうならないように、人は…

攻撃の社会的機能

◇攻撃の社会的機能 攻撃行動は「相手が望まない被害を意図的に与えようとする行為」である。社会的機能説では攻撃は個人の生命や名誉を守り、社会的な影響力を保持するのに役立つ機能があるためだと考える。その機能として、「回避・防衛」「強制」「制裁」…

援助要請

◇援助要請 他者に援助を求めること。心理的負債や自我脅威を緩和することで援助要請の促進をはかれる。心理的負債とは、してもらったことにお返しをしなければ、と本人が義務感を感じている状態。自我脅威は自分についての否定的情報。助けを求めることは「…