世界一わかりやすい心理学

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研究法

横断研究(cross-sectional study)/ 縦断研究(longitudinal study)/ コホート研究(cohort study)

ポイント 横断的研究(cross-sectional study) 縦断的研究(longitudinal study) コホート研究(cohort study) 確認問題 解答 ポイント 横断的研究(cross-sectional study) 年齢の異なる複数の集団を同時に測定して、その結果を比較する方法。 《長所》…

実験法(experiment method)

ポイント 実験法(experiment method) 長所 短所 独立変数(independent variable) 従属変数(dependent variable) 実験計画(experimental design) 無作為割り当て(random assignment) カウンターバランス(counterbalance) 二重盲検(double blind …

面接法(interview method)/ 質問紙法(questionnaire method)

ポイント 構造化面接(structured interview) 半構造化面接(semi-structured interview) 非構造化面接(unstructured interview) 確認問題 解答 ポイント 面接法(interview method) 一定の環境において研究者が研究対象者と対面し、相互コミュニケーシ…

無作為抽出(random sampling)

ポイント 無作為抽出の種類 確認問題 解答 ポイント 標本抽出全数調査が不可能な場合、標本抽出による標本調査を行う。標本抽出は大きく分けて、有意抽出と無作為抽出の2つある。 有意抽出 母集団の代表と思われる標本を主観的に選択抽出する方法。これによ…

母集団(population)と標本(sample)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 母集団とは対象全体であり、標本とは抽出された一部の対象である。通常、分析の対象となるデータは標本である。 確認問題 [1] 以下の文章を読売み、括弧内の1〜3に入る適切な単語を、以下のa〜fから選択しなさい。 調査研究…

効果量(effect size)

ポイント 効果量(effect size) 効果量とは、標本数の大きさに依存しない指標であり、またその関連や効果の大きさの程度を表すことができる効果量の指標としては大きくわけると、差の大きさを表す指標(d)と、関連の大きさを表す指標r)の2つがある。なお…

KJ法

ポイント 文化人類学者の川喜田二郎が考案した発想法。複数の多様な情報や意見を、類似性や共通性のあるものにグループ化(統合)をし、これを繰り返すことで新たなアイデアや意味を発見する。

フィールドワーク(field work)

ポイント 参与観察という手法を用いて行う調査のような、調べようとする出来事が起こっている現場(フィールド)に入り込み調査を行うこと。 (実施の留意点など) 観察対象と深く関わることになるため、関係の質やプライバシー保護に配慮することが重要であ…

事例研究(case study)

ポイント 事例(N = 1)または少数事例(smal1-N)について、各事例の個別性を尊重し、その個性を研究する方法。個性記述的研究に該当する。 (実施の留意点など) 単数、あるいは少数の事例に深く関わることになるため倫理の間題を常に考える必要がある。イ…

アナログ研究(analogue study)

ポイント 確認問題 解答 ポイント アナログ研究(analogue study) 大学生や一般人といった非臨床群を対象者として研究を行い、臨床研究とは違った角度から臨床的な間題の解明と介入法の構築にアプローチする方法。大規模サンプルを対象することができるので…

観察法(observation method)

ポイント 場面見本法(situation sampling method) 時間見本法(time sampling method) 事象(行動)見本法(event sampling method) 確認問題 解答 ポイント 調査対象の行動を注意深く見ることによって対象を理解する研究法である。観察法は自然観察法と…

質的研究(qualitative study)と量的研究(quantitative study)

ポイント 質的研究(qualitative study) 量的研究(quantitative study) 研究目的による分類 確認問題 解答 ポイント 扱うデータの種類によって、質的研究(qualitative study)と量的研究(quantitative study)に分けられる。 質的研究(qualitative stu…

効果研究(effect study)

ポイント 効果研究(effect study) ある心理療法や介入方法の効果を実証的に評価する研究の総称を効果研究と呼ぶ。効果があるかどうかを調べる方法としては様々な研究法がある。 研究の証拠の強さ 証拠(科学的根拠またはエビデンス)の強さは、臨床診療ガ…

レヴィン(Lewin, K)/ アクションリサーチ(action research)

ポイント レヴィン(Lewin, K)が提唱した。アクションリサーチとは、社会な課題に対して、小グループにおいて、研究者と個々の問題の当事者が基礎的研究で解明し、得られた知見を社会生活に還元して現状を改善することを目的とした実践と研究を統合した研究…

研究や検査における倫理

ポイント 研究の倫理 インフォームド・コンセント(informed consent) 確認問題 解答 ポイント 研究の倫理 ○倫理委員会の認可(おもに研究方法の人権的配慮の客観的審査) 研究実施前に研究計画書を所属機関の倫理委員会に諮り、許可を得ることが必要である…

妥当性(validity)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 妥当性は測定目的としている心理的特性をどれくらい的確に測定しているかを表す概念である。妥当性には複数の視点がある。代表的なものに、「内容的妥当性」「基準関連妥当性」「構成概念妥当性」がある。 内容的妥当性は検…

信頼性(reliability)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 信頼性とはデータの安定性・一貫性のことである。誤差の少なさと言い換えることもできる。心理検査の信頼性を確認する手法として、再検査法、等価検査法、折半法、反応の一貫性(内的整合性)を検討する方法などが挙げられる…

量的変数(quantitative variable)と質的変数(qualitative variable)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 量的変数と質的変数の違いは、等間隔性の有無によって区別される。 量的変数:等間隔性を持つことで計量を可能とする変数。 ex.摂氏の温度、絶対温度、時間、長さ、人数 質的変数:等間隔性を持たない変数。 ex.性別、血液…