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面接法(interview method)/ 質問紙法(questionnaire method)

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ポイント

 

面接法(interview method)

一定の環境において研究者が研究対象者と対面し、相互コミュニケーションを通して情報を収集する方法である。


(長所)

対象者の自己表現を通して情報を得る方法であるため、対象者の内的世界を把握するのに優れしている。複雑な内容であっても研究者が求めるテーマに合わせて系統的にデータを収集できる。

 

(短所)

研究者と研究対象者の相互作用によって成立するので研究者の影響が及びやすい。適切なデータを収索するためには、面接技術や、相手の表情や身振りなど非言語情報を的確に把握する技能も必要とされる。

 

 

構造化面接(structured interview)

事前に質問すべき項目が準備され、研究者はそ|知能検査、質問紙調査を口れを逐一質問していき、目的とするデータを系頭で行う場合など統的に収集していく。(知能テストなど)インテーク面接、研究のた

 

半構造化面接(semi-structured interview)

あらかじめ質問項目は準備しておくが、会話の流れに応じて質問を変更し、あるいは追加してめの面接目標とするデータを集積する。

 

非構造化面接(unstructured interview)

質問する項目を予め想定しない面接法。被面接心理面接者に自由に語ってもらうことで情報を収集する。

 

 

確認問題

[1]

「面接法」は、量的アプローチでも、質的アプローチでも用いられる研究法である。具体例をあげて、量的アプローチと質的アプローチを対比しながら、 ①リサーチクエスチョンの性質、②データ収集の方法、③データの分析方法、のそれぞれについて説明しなさい。

静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)

 

[2]

「面接法」について、「質問紙法」など他の研究法と対比しながら、①その研究法の特徴と、②研究を実施する上での留意点について、簡明に論じなさい。

静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)

 

解答

[1]

①リサーチクエスチョンの性質

 量的アプローチのリサーチクエスチョン(研究課題)の性質は、普遍性を持つことである。集めたデータを標準化していく必要がある。因果関係や相関関係などを明確に示す必要がある。質的アプローチのリサーチクエスチョン(研究課題)の性質は、特殊性や個別性を持つことである。得られたデータから新たな仮説を生成することを目指す。例えば、母親に対して子どもとの関係について面接法で行う場合、量的アプローチでは、「母親の子どもへの肯定的関心が子どもの自尊心に影響する」などの仮説を立て、この仮説を調べるための質問を中心に質問する。 質的アプローチでは、「母親の子どもへの肯定的関心が子どもの自尊心に影響するのは、どのようなプロセスによるのか」といったリサーチクエスチョンに対して、どのようなプロセスによって母親の子どもに対する肯定的関心が、子どもの自尊心に影響するかモデル構築を行う。

②データ収集の方法

 量的アプローチのデータ収集は、構造化面接・半構造化面接によりなされる。これらは、検証したい仮説がすでにある。質的アプローチのデータ収集は、半構造化面接を用いる。研究で面接法を行う場合は、テーマが決まっているので質的アプローチといった仮説生成型であっても、ある程度質問する内容を決まっている半構造化面接によりなされる。

 

③データの分析方法

 面接法における量的アプローチでは、発話内容を量的に分析し、相関係数などの統計手法を用いる。  質的アプローチでは、目的に応じてKJ法、グラウンデッドアプローチなどを用いる。

 

 [2]

①面接法の特徴は、研究者が研究対象者と対面して、相互の言語的・非言語的コミュニケーションを通して情報を収集ことである。一方、質問紙法は、質問紙などを用いて、人間の意識や行動に関するデータを、回答者の自己報告によって、組織的に収集する方法である。そのため、面接法は非言語的な情報、面接者の自己観察、その他の印象などの微細なデータの収集が可能である。質問紙法は、回答者の心理的負担が少なく、一度に多数に実施できる。

②質問紙法では、画一的に調査をすることが比較的容易である。一方、面接法は面接者の態度や面接者と被験者との関係が面接により得られるデータに影響を与えるため、信頼性の確保に注意する必要がある。そのため、面接法では、面接者の態度や面接の枠を重視する