世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

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神経(Nervous)

ポイント シナプス 神経細胞間あるいは筋繊維(筋線維)、神経細胞と他種細胞間に形成される、シグナル伝達などの神経活動に関わる接合部位とその構造である。神経伝達物質(Neurotransmitter)が伝達される。 神経回路(neural circuit) 神経回路は、脳が…

マインドフルネス(mindfulness)

ポイント マインドフルネス マインドフルネス認知療法(MBCT:mindfulness-based cognitive therapy) 確認問題 解答 ポイント マインドフルネス マインドフルネスは弁償的行動療法やACTなどの第三世代の行動療法に共通する要素の一つである。 マインドフル…

ウエクスラー記憶検査(WMS)

[1] 次の用語のうち、知能の測定に関わりのないものはどれか、もっとも適切なものを一つ選びなさい。 1. K-ABC 2. WAIS 3. WMS 4. WPPSI (静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻) [1] 3

性別違和(gender dysphoria)

ポイント 性別違和(gender dysphoria) 性別違和の診断基準 子どもの性別違和 青年および成人の性別違和 確認問題 解答 ポイント 性別違和(gender dysphoria) 性別違和(旧:性同一性障害) 出生時に割り当てられた性別とは異なる性の自己意識(Gender id…

国際生活機能分類(ICF:International Classification of Functioning, Disability and Health)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 「国際疾病分類(ICD)」の補助として発表した「WHO国際障害分類(ICIDH)が用いられてきたが、WHOでは、2001年5月の第54回総会において、その改訂版として「ICF(International Classification of Fun…

サリヴァン(Sullivan,H.S)/ 関与しながらの観察

ポイント 確認問題 解答 ポイント Sullivan,H.S(サリヴァン): サリヴァンは、「関与しながらの観察」が治療者に求められる姿勢だと考えました。 関与しながらの観察とは、「客観的に対象を対象として扱わず、自分を含めた上(参与した上)で、調査を行う…

心理学問題集 S

新フロイト派 新フロイト派とは、1930-1940年代の米国の社会的文化的要因を重視した精神分析家達を呼びます。 そのうち、「サリヴァン(Sullivan,H.S)」、「ホーナイ(Horney,K)」、「フロム(Fromm,E)」をまとめます。 Sullivan,H.S(サリヴァン): サリヴァ…

ケースフォーミュレーション(case formulation)

ポイント ケースフォーミュレーション(case formulation) ケースフォーミュレーションのプロセス 確認問題 解答 ポイント ケースフォーミュレーション(case formulation) 事例定式化。アセスメントで得られた多様な情報を系統的に整理して問題を明確化し…

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)

ポイント 精神疾患の診断・統計マニュアル 確認問題 解答 ポイント 精神疾患の診断・統計マニュアル アメリカ精神医学会の作成した「精神疾患の診断・統計マニュアル」の略が「DSM」である。 現在では、DSM-5が出ている( "5"は「第5版」)。心因性などの病…

ロジャース(Rogers, C.R.)/ クライエント中心療法(client-centered therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 自己概念と自己経験が不一致の状態で、実現傾向が発己揮できていない。 実現傾向が発揮できるよう、自己概念と自己経験が一致した状態を目指す。 クライエント中心療法(client-centered therapy)は、ロジャース(Rogers、…

説得(persuasion)

ポイント 送り手の要因 スリーパー効果(sleeper effect) メッセージの要因 ブーメラン効果 精織化見込みモデル(Elaboration Likelihood Model:ELM) フットインザドア技法・段階的要請法(foot-in-the-door) ドアインザフェイス(譲歩誘導法) ローボー…

バンデューラ(Bandura) / 自己効力感(self-efficacy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント バンデューラ(Bandura)が提唱した社会的学習理論において、行動変容においては、個人がある状況において心要な行動を効果的に遂行できる可能性の認知、つまり自己効力感(self-efficacy)が重要であることを示した。 自己効力…

スターン(Stern, D.N.)の自己感の発達 / Stern, D.N. The development of a sense of self

ポイント 新生自己感(0~2ヶ月) 中核自己感(2~6ヶ月) 主観的自己感(7~12ヶ月) 情動調律(attunement) 言語的自己感(1歳〜) 確認問題 解答 POINT. Newborn sense of self (0~2 months) Core sense of self (2~6 months) Subjective sense of self (7…

第1種の過誤(type I error)/ 第2種の過誤(type II error)

ポイント 第1種の過誤(type I error)/ 第2種の過誤(type II error) グラフで考える 確認問題 解答 ポイント 第1種の過誤(type I error)/ 第2種の過誤(type II error) 第1種の過誤(type I error) 本当は帰無仮説(〜には差がない)が正しいにも関わ…

推測統計(inferential statistics)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 推測統計(inferential statistics) 観察したデータから母集団の特徴や傾向についての推測を行うための統計手法。*収集したデータは標本(sample)と呼び、特定の母集団(population)から抽出されたものである。*理想的に…

面接法(interview method)/ 質問紙法(questionnaire method)

ポイント 構造化面接(structured interview) 半構造化面接(semi-structured interview) 非構造化面接(unstructured interview) 確認問題 解答 ポイント 面接法(interview method) 一定の環境において研究者が研究対象者と対面し、相互コミュニケーシ…

効果量(effect size)

ポイント 効果量(effect size) 効果量とは、標本数の大きさに依存しない指標であり、またその関連や効果の大きさの程度を表すことができる効果量の指標としては大きくわけると、差の大きさを表す指標(d)と、関連の大きさを表す指標r)の2つがある。なお…

ウォルピ(Wolpe,J)の系統的脱感作法(systematic desensitization)

ポイント 確認問題 解答 ポイント ウォルピ(Wolpe)によって、特に不安や恐怖の治療法として開発された技法を系統的脱感作法という。この技法では不安、恐怖を引き起こす最も強いものから軽度のものまで順位づけをしたリストを作成する。これを不安階層表と…

セリグマン(Seligman, M. E. P. )/ 学習性無力感(learned helplessness)

ポイント 学習性無力感(learned helplessness) 改訂版学習性無力感 セリグマン/準備性 確認問題 解答 ポイント 学習性無力感(learned helplessness) 逃避や回避が不可能な状況を繰り返し経験すると、その後、それらが可能な状況になっても逃避や回避を行…

観察法(observation method)

ポイント 場面見本法(situation sampling method) 時間見本法(time sampling method) 事象(行動)見本法(event sampling method) 確認問題 解答 ポイント 調査対象の行動を注意深く見ることによって対象を理解する研究法である。観察法は自然観察法と…

質的研究(qualitative study)と量的研究(quantitative study)

ポイント 質的研究(qualitative study) 量的研究(quantitative study) 研究目的による分類 確認問題 解答 ポイント 扱うデータの種類によって、質的研究(qualitative study)と量的研究(quantitative study)に分けられる。 質的研究(qualitative stu…

長期記憶(long-term memory)

ポイント 長期記憶 エピソード記憶と意味記憶(episodic memory / semantic memory) 顕在記憶と潜在記憶(explicit memory / implicit memory) 回顧的記憶と展望的記憶 確認問題 解答 ポイント 長期記憶 長期記憶は、理論上永久に貯蔵される容量無限の記憶…

認知的不協和(cognitive dissonance)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 認知的不協和は、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す概念である。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガ(Festinger, L)によって提唱された。複数(通常は二つ)の要素…

シャピロ(Shapiro , F.)/ 眼球運動による脱感作および再処理法(EMDR:Eye Movement Desensitization and Reprocessing)

ポイント 確認問題 解答 ポイント セラピストが大きく交互に左右に指を往復させ、クライエントに対し両側性の刺激を与え、直接脳を刺激し、自己治癒力や情報処理の正常化を促進することをおこなう。 シャピロ(Shapiro, F.)が提唱した。 トラウマを想起して…

エンパワーメント(empowerment)

ポイント 確認問題 解答 ポイント エンパワーメントとは、コミュニティ心理学における重要な援助技法である。 否定的評価を受けるなどして生活する力を失っているクライエントに対し、無力感を克服し、自らの問題を自ら解決し、自ら生活のコントロールをして…

心理学的リアクタンス(psychological reactance)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 心理的リアクタンス理論(theory of psychological reactance)は、1966年にJack W. Brehmによって提出された理論であり、個人のもつ自由とその自由に対する侵害がもたらす心理的リアクタンスという特殊な心理過程に焦点を…

向社会的行動(prosocial behavior)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 向社会行動(prosocial behavior)は、援助行動(helping behavior)や愛他的行動(altruistic behavior)に代表されるように、一般に、何らの外的な報酬を期待することなく自由意思から他者に恩恵を与える行動であると考えられ…

確証バイアス(confirming bias)

ポイント 確証バイアス(confirming bias) 確認問題 解答 ポイント 確証バイアス(confirming bias) 確証バイアス(confirming bias)は、自分がもっている仮説を支持するような事実を集めようとする傾向のことである。つまり、事前に抱いた考えを支持する…

社会性と友人関係(Sosiality and friendship)

ポイント ギャング・グループ(徒党集団・ギャングエイジ) チャム・グループ ピア・グループ 確認問題 解答 ポイント ギャング・グループ(徒党集団・ギャングエイジ) 児童期後半・小学校高学年によく見られるグループ。同一行動による一体感が重んじれ、…

レヴィン(Lewin, K)/ アクションリサーチ(action research)

ポイント レヴィン(Lewin, K)が提唱した。アクションリサーチとは、社会な課題に対して、小グループにおいて、研究者と個々の問題の当事者が基礎的研究で解明し、得られた知見を社会生活に還元して現状を改善することを目的とした実践と研究を統合した研究…