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サリヴァン(Sullivan,H.S)/ 関与しながらの観察

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ポイント

 

Sullivan,H.S(サリヴァン):

 サリヴァンは、「関与しながらの観察」が治療者に求められる姿勢だと考えました。

 関与しながらの観察とは、「客観的に対象を対象として扱わず、自分を含めた上(参与した上)で、調査を行う手法」であり、これを自身の治療法に取り入れました。

 

 また、精神疾患の原因を幼少期の対人関係に求め、統合失調症の初期における妄想的な言動は「パラタクシックな歪み」の産物であるとしました。そして、患者を対人交流から遮断することが治療に役立つと論じました。

パラタクシックな歪みとは過去の(幼児期からの)対人経験によって条件づけられている対人関係上の体験のゆがみとされます。

 

確認問題

[1]

下記の用語について簡潔に説明しなさい。

・関与しながらの観察

 (静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)

 

解答

[1]

H.S.Sullivanが提唱した。客観的に対象を対象として扱わず、自分を含めた上(参与した上)で、調査を行う手法である。