ジョゾログ

世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

心理的危機と再適応のプロセス

 

 

ポイント

 

 

心理的危機と再適応のプロセス

 

コーン(N. Cohn)

コーン(N. Cohn)は「ショック」「回復への期待」「悲嘆」「防衛」「適応」という5段階を示している。

 

フィンク(Fink

フィンクは「衝撃」「防衛的退行」「承認」「週応」という4段階を示している。

 

 

コーン(N. Cohn)およびフィンク(Fink)いずれの理論においても、適応(受容)に至るプロセスは一方通行ではなく、行きつ戻りつすることを想定しているし、そのプロセスに個人差があることを述べている。

 

 

 

確認問題

 

[1]

中途障害者の障害受容について、正しいものを1つ選べ。

① 他責を示すことはない。
② 一旦前進し始めると、後退することはない。
③ 他者や一般的な価値と比較して自分を評価することが必要である。
④ 障害によって自分の価値全体を劣等だと認知することが必要である。
⑤ ショック期の次の期では、障害を認めつつも、一方で回復を期待した言動がしばしばみられる。

公認心理師試験 第1回 問21)

 

 

解答

 

[1]

5

 

① 他責を示すことはない。
② 一旦前進し始めると、後退することはない。
③ 他者や一般的な価値と比較して自分を評価することが必要である。
④ 障害によって自分の価値全体を劣等だと認知することが必要である。
⑤ ショック期の次の期では、障害を認めつつも、一方で回復を期待した言動がしばしばみられる。

 

引きこもり(social withdrawal)

 

ポイント

 

 

確認問題

 

[1]

引きこもりの支援について、正しいものを1つ選べ。

① ハローワークでは、生活面での助言や障害福祉サービスの利用支援を行う。
② ひきこもり地域支援センターは、市町村が行う相談支援業務を援助する機関である。
③ 地域若者サポートステーションは、早急に医療機関へのつながりを確保する機関である。
④ 地域障害者職業センターでは、障害者手帳の所有者でなくても専門的な職業評価と職業指導が受けられる。
⑤ ひきこもりサポーターは、長期にわたるひきこもりの当事者及び家族を支援することを主な目的としている。

公認心理師試験 第1回 問19)

 

 

 

解答

 

[1]

4

 

① ハローワークでは就労上の支援を行なっている。生活面での助言や障害福祉サービスの利用支援はひきこもり地域支援センターで行なっている。
② ×市町村→都道府県および政令指定都市
③ 地域若者サポートステーションは、若者の就労支援を行う機関
⑤ ひきこもりサポーターの支援において、引きこもりの期間は関係ない。

 

 

大脳(cerebrum)

 

ポイント

 

前頭葉(frontal lobe)

思考・意思決定情動の制御。脳の各部位の情報を統合し指示を出すなど、最高次の精神機能を担う。左半球の前頭葉に、運動性言語中枢のブローカ野あり。

 

頭頂葉(parietal lobe)

感覚情報の統合。前頭葉の運動野と対応して随意運動を制御。

 

側頭葉(temporal lobe)

左半球の側頭葉から頭頂葉にかけて、聴覚性言語中枢のウェルニッケ言語野あり。全般的な聴覚機能。長期記憶の保持機能も担っている。

 

後頭葉(occipital lobe)

(一次)視覚野あり。全般的な視覚機。

 

 

 

 

 

中心溝(central sulcus)

中心溝は頭頂葉前頭葉の境界となる。

 

脳回( gyrus)

大脳皮質にある『しわ』の隆起した部分。脳回は一般的に1つ、ないし複数の脳溝に囲まれている。

 

中心前回( Precentral gyrus)

大脳にある脳回の一つ。前頭葉外側面の最も後方に位置し、中心溝を挟んで中心後回と接する。大脳半球の上縁と三つの脳溝で囲まれたマクロ解剖学的な概念として定義される。機能的な分類における一次運動野、細胞構築学的な分類であるブロードマンの脳地図の4野、と広い範囲で重なる。

 

一次運動野

一次運動野は中心前回の背側部と中心溝の前壁にあたる。

 

中心後回(postcentral gyrus)

大脳の外側面にある脳回の一つ。頭頂葉の最も前側に位置し、特徴的な構造として大脳表面の分類の重要な目印となる。体の各部位から体性感覚の入力を受け取る領域であり、機能的な分類では一次体性感覚野と呼ばれる。

 

 

 

確認問題

 

[1]

大脳皮質の機能局在について、正しいものを1つ選べ。

① Broca野は頭頂葉にある。
② 一次視覚野は側頭葉にある。
③ 一次運動野は後頭葉の中心前回にある。
④ Wernicke野は側頭葉と前頭葉にまたがる。
⑤ 一次体性感覚野は頭頂葉の中心後回にある。

公認心理師試験 第1回 問11)

 

解答

 

[1]

5

① ×頭頂葉前頭葉
② ×側頭葉→後頭葉
③ ×後頭葉の中心前回→前頭葉の中心前回の背側部と中心溝の前壁
④ ×側頭葉と前頭葉→左半球の側頭葉から頭頂葉

 

 

 

 

 

心理的応急処置( PFA:Psychological First Aid)

 

ポイント

 

心理的応急処置( PFA:Psychological First Aid)

 

 PFAとは、自然災害、飛行機事故、戦争や紛争などの多くの人びとに影響を与える大規模な出来事や、事故、盗難、火事などの個人に影響を与える出来事を体験し、深刻なストレス状況にさらされた人々への人道的、支持的かつ実際に役立つ援助である。PFAの理論的土台には、被災者の長期的回復を促すには「安全であること」「落ち着いていること」「自己と地域の効力感」「人との繋がり」「希望」の5要素が重要であるという研究の知見があり、これらの要素がPFAの支援には含まれている。また、心理的ディブリーフィングに弊害(無理に話を聞き出すことで更に苦痛を与える)があったことを踏まえ、“Do No Harm”(これ以上傷つけることのない支援。人や地域の回復を阻害しない支援)の原則が重視されている。

 

確認問題

 

[1]

サイコロジカル・ファーストエイドを活用できる場面として、最も適切なものを1つ選べ。
① インテーク面接
② 予定手術前の面接
③ 心理検査の実施場面
④ 事故現場での被害者の救援
⑤ スクールカウンセラーの定期面接

公認心理師試験 第1回 問1)

  

解答

 

[1]

PFAとは、自然災害、飛行機事故、戦争や紛争などの多くの人びとに影響を与える大規模な出来事や、事故、盗難、火事などの個人に影響を与える出来事を体験し、深刻なストレス状況にさらされた人々への人道的、支持的かつ実際に役立つ援助である。 

 

 

 

 

帰納的推論(Inductive reasoning)/ 演繹的推論(deductive reasoning)

 

ポイント

 

帰納的推論

個々の特殊な事例から一般法則を導き出す推論である。つまり、観察した事実や事象に基づいて、それらの事実や事象を生じさせている原因や法則性を推理することをさす。

 

演繹的推論

普遍的な前提から個別的な結論を得る推論である。つまり、ある主張や仮説が正しいことを前提としたときに、その前提から論理的に正しい結論を導き出す際の推論をさす。

 

 

確認問題

 

[1]

(1)推論は、いくつかの前提から一つの結論を導く推論過程であり、科学的研究で実験的事実から仮説を作り出す際の思考過程である。

駒沢大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻)

 

 

解答

[1]

1、演繹的推論

 

洞察(insight)

 

ポイント

 

問題解決事態において、試行錯誤的に解決手段を探していくのではなく、過去経験やその場のさまざまな状況の諸情報を統合することによって一気に解決の見通しを立てることを洞察という。

 

確認問題

 

[1]

問題解決を、頭の中で考えて実際に行うことなく解決する方法であって、しばしば試行錯誤と対比される概念が(1)である。

名古屋大学大学院 教育発達科学研究科)

 

解答

 

[1]

1、洞察

服従(obedience)

 

 

服従(obedience)

 

服従とは、権威者からの命令や指示に従うことである。

ミルグラム(Milgram, S.)の実験が有名である。

 

ミルグラム(Milgram, S.)の実験

実験では権威者(実験者)から自身の良心に反する様な指示を受けた際に、どの程度まで服従するかが調べられた。「記憶に関する実験」の参加者募集として集められた真の被験者は「教師役」を割り振られ、罰の学習への影響を調査するため、「生徒役」の被験者(サクラ)の問題への誤解答の罰として電気ショックを与えることが求められた。この時、電気ショックのレベルは誤解答毎に1段階(15V)ずつ上げていくよう教示された。教師役が罰の電気ショックを与えることを躊躇した場合、実験者より教師役に対し実験を続ける旨の冷静な促しが行われた。この結果、最終的には実験開始前の予測に反し、40人の真の被験者の内25人(62.5%)が最高の450Vまで電気ショックを与え続ける結果となった。ミルグラムはこの実験により、閉ざされた環境や役割などの一定条件下において、一般的な人々が権威者の指示に「服従」し、非人道的な行為を行う可能性が存在することを実証的に示した。