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独学の為の心理系大学院入試おすすめ書籍

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オーバーアチーバーとアンダーアチーバー(over-achiever / under-achiever)

オーバーアチーバーとアンダーアチーバー(over-achiever / under-achiever) 知能検査の結果から権定される成績よりも学業成績がよい生徒をオ ーバー・アチーバー、 知能検査の結果から推定される成績よりも学業成績が悪い生徒をア ンダーアチーバーと呼ぶ…

神経(Nervous)

ポイント シナプス 神経細胞間あるいは筋繊維(筋線維)、神経細胞と他種細胞間に形成される、シグナル伝達などの神経活動に関わる接合部位とその構造である。神経伝達物質(Neurotransmitter)が伝達される。 神経回路(neural circuit) 神経回路は、脳が…

マインドフルネス(mindfulness)

ポイント マインドフルネス マインドフルネス認知療法(MBCT:mindfulness-based cognitive therapy) 確認問題 解答 ポイント マインドフルネス マインドフルネスは弁償的行動療法やACTなどの第三世代の行動療法に共通する要素の一つである。 マインドフル…

ウエクスラー記憶検査(WMS)

[1] 次の用語のうち、知能の測定に関わりのないものはどれか、もっとも適切なものを一つ選びなさい。 1. K-ABC 2. WAIS 3. WMS 4. WPPSI (静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻) [1] 3

疾病利得(disease gain)

ポイント 病気の症状によって何らかの恩恵を受ける、と考える状態をいう。 身体症状が発生したことによって、なんらかの不安から解放される第一次疾病利得と、「人に優しくされる」「注目される」といった身体症状あることにより得られた外的利益である第二…

性別違和(gender dysphoria)

ポイント 性別違和(gender dysphoria) 性別違和の診断基準 子どもの性別違和 青年および成人の性別違和 確認問題 解答 ポイント 性別違和(gender dysphoria) 性別違和(旧:性同一性障害) 出生時に割り当てられた性別とは異なる性の自己意識(Gender id…

国際生活機能分類(ICF:International Classification of Functioning, Disability and Health)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 「国際疾病分類(ICD)」の補助として発表した「WHO国際障害分類(ICIDH)が用いられてきたが、WHOでは、2001年5月の第54回総会において、その改訂版として「ICF(International Classification of Fun…

サリヴァン(Sullivan,H.S)/ 関与しながらの観察

ポイント 確認問題 解答 ポイント Sullivan,H.S(サリヴァン): サリヴァンは、「関与しながらの観察」が治療者に求められる姿勢だと考えました。 関与しながらの観察とは、「客観的に対象を対象として扱わず、自分を含めた上(参与した上)で、調査を行う…

心理学問題集 S

新フロイト派 新フロイト派とは、1930-1940年代の米国の社会的文化的要因を重視した精神分析家達を呼びます。 そのうち、「サリヴァン(Sullivan,H.S)」、「ホーナイ(Horney,K)」、「フロム(Fromm,E)」をまとめます。 Sullivan,H.S(サリヴァン): サリヴァ…

特別支援教育

ポイント 特別支援教育 文部科学省が提唱する「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な指導及び必要な支援を行うものである。 ノーマライ…

治療面接の終結

ポイント 治療面接の終結 カウンセリングの終結の基準 ①自我の強化や自己肯定感の向上 自己評価が高まり、それによって日常生活における行動が改善されたとき ②他者との対人関係の改善 コミュニケーションスキルや自己主張スキルが向上し、円滑な人間関係が…

スーパーヴィジョン(Supervision)

ポイント スーパーヴィジョン 教育分析 確認問題 解答 ポイント スーパーヴィジョン 経験をつんだ臨床心理士であるスーパーバイザーが、経験の浅い臨床心理士であるスーパーバイジーに対して、専門性の向上を目的として行う指導のこと。これによりカウンセラ…

カウンセリングでの沈黙

ポイント カウンセリングでの沈黙の意味 カウンセリングの過程でクライエントが沈黙した場合、そこには以下のような意味があると考えられる。 ①カウンセラーとの対話・自己との対話を志向する沈黙 真剣に考えていることで容易に考えがまとまらずに言葉を選ん…

ケースフォーミュレーション(case formulation)

ポイント ケースフォーミュレーション(case formulation) ケースフォーミュレーションのプロセス 確認問題 解答 ポイント ケースフォーミュレーション(case formulation) 事例定式化。アセスメントで得られた多様な情報を系統的に整理して問題を明確化し…

インテーク面接(Intake interview)

ポイント 受理面接とも呼ぶ。相談に来た人との始めての面接のことを指し、相談者の問題やニーズを把握するための情報収集を行う。収集する情報としては、相談内容の他、必要に応じて家族構成、生育歴、現在の生活状況、学歴・職歴、相談歴・治療歴などを聴き…

臨床心理士の専門業務

ポイント 臨床心理査定 臨床心理面接 臨床心理的地域援助 上記3領域に関する研究 確認問題 解答 ポイント 臨床心理査定 種々の心理テストや観察面接を通じて、個々人の特徴や問題点の所在を明らかにすると同時に、心の問題で悩む人々をどのような方法で援助…

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)

ポイント 精神疾患の診断・統計マニュアル 確認問題 解答 ポイント 精神疾患の診断・統計マニュアル アメリカ精神医学会の作成した「精神疾患の診断・統計マニュアル」の略が「DSM」である。 現在では、DSM-5が出ている( "5"は「第5版」)。心因性などの病…

エミール・クレペリン(Emil Kraepelin)の病因論

ポイント 内因性精神病 外因性精神病 心因性精神病 ポイント クレペリンは19世紀末に精神疾患を分類しようと試みた。精神疾患の原因によって内因性精神病・心因性精神病・外因性精神病の3つに分類する。しかし、医学の進歩とともに、この分類法の有用性は薄…

大脳半球優位性

ポイント 大脳半球優位性 左右二つの大脳半球の間に機能の分化があり、特定の機能に関して一方の半球が他方より強く関与していること。一般的に言語機能は左半球優位で、視空間の認知機能は右半球優位と言われている。大脳半球優位性の研究は分離脳研究によ…

脳波(EEG:Electroencephalogram)

ポイント δ波(デルタ波) θ波(シータ波) α波(アルファ波) β波(ベータ波) 確認問題 解答 ポイント δ波(デルタ波) 0.5〜4Hz未満の律動であり、ぐっすり寝ている時に現れる。 θ波(シータ波) 4〜8Hz未満の律動であり、うとうとと眠くなって来た時に現…

自尊感情(self-esteem)

自尊感情(self-esteem) 自己に対する価値的感情や態度のこと。自尊感情は、その人自身に常に意識されているわけではないが、その人の言動や意識態度を基本的に方向付ける。その意味で精神的健康や適応の基盤をなす。 cf. セルフ・ハンディキャッピング な…

自己概念(self-concept)

自己概念(self-concept) 自らが自己を対象(客体)として把握した概念。自分の性格や能力、身体的特徴などに関する比較的永続した自分の考え、あるいは、外界との相互作用の中で収集・蓄積された自分自身に関する知識、と説明する場合もある。「自己像」、…

自己開示(self-disclosure)

ポイント 自己開示の返報性(reciprocity) 確認問題 解答 ポイント 自己開示(self-disclosure) 自分の主観的世界や自分に関する情報について、他者に言語を介して伝える行為を言う。厳密に言えば、何の意図も無しに背定的な面も否定的な面も含めて、あり…

自己呈示(self-presentation)

ポイント 自己呈示(self-presentation) 確認問題 問題 ポイント 自己呈示(self-presentation) 自分に対する望ましい印象を他者に与えるため、意図的、作為的に行動することをいう。印象管理とも言う。自己開示は言語的伝達のみを対象とし意図的/非意図的…

態度(attitude)

態度(attitude) ある対象に対する反応に影響を及ぼす内的傾向のこと。 感情(affect) 好き一嫌い、(感覚的な)良い一悪い 【例】タバコの匂いが嫌い。 行為(behavior) したい(接近)-したくない(回避)、受容一拒否 【例】タバコを吸わない。タバコ…

ロジャース(Rogers, C.R.)/ クライエント中心療法(client-centered therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 自己概念と自己経験が不一致の状態で、実現傾向が発己揮できていない。 実現傾向が発揮できるよう、自己概念と自己経験が一致した状態を目指す。 クライエント中心療法(client-centered therapy)は、ロジャース(Rogers、…

ナラティヴ・セラピー(narrative therapy)

治療者とクライエントの対等性を旨とし、自己について語ることが自己を構成するという社会構成主義をベースとした心理療法。自己についてのこれまでの語り(ドミナントストーリー)から新たな語り)(オルタナティブストーリー)に変化することによって新た…

シュルツ(Schultz, J. H.)/ 自律訓練法(autogenic training)

ポイント シュルツ(Schultz, J. H.)によって創始された自己催眠法であり行動療法の技法の一つである。 背景公式、第1〜6公式と呼ばれる自己暗示の言葉を心の中で唱えるころで公式の中にあるリラックス状態を得ることができる。 疲労回復、ストレス緩和、…

遊戯療法(Play therapy)

ポイント 遊びまたは遊戯療法の心理的効用 アクスライン(Axline , V.M.)の8原則 遊戯療法の枠組み(治療構造) 遊戯療法における制限 遊びが治療に行かされる意義 アンナフロイトークライン論争 確認問題 解答 ポイント 遊戯療法とは主に幼児や児童を対象…