世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

2020-09-11から1日間の記事一覧

自尊感情(self-esteem)

自尊感情(self-esteem) 自己に対する価値的感情や態度のこと。自尊感情は、その人自身に常に意識されているわけではないが、その人の言動や意識態度を基本的に方向付ける。その意味で精神的健康や適応の基盤をなす。 cf. セルフ・ハンディキャッピング な…

自己概念(self-concept)

自己概念(self-concept) 自らが自己を対象(客体)として把握した概念。自分の性格や能力、身体的特徴などに関する比較的永続した自分の考え、あるいは、外界との相互作用の中で収集・蓄積された自分自身に関する知識、と説明する場合もある。「自己像」、…

自己開示(self-disclosure)

ポイント 自己開示の返報性(reciprocity) 確認問題 解答 ポイント 自己開示(self-disclosure) 自分の主観的世界や自分に関する情報について、他者に言語を介して伝える行為を言う。厳密に言えば、何の意図も無しに背定的な面も否定的な面も含めて、あり…

自己呈示(self-presentation)

ポイント 自己呈示(self-presentation) 確認問題 問題 ポイント 自己呈示(self-presentation) 自分に対する望ましい印象を他者に与えるため、意図的、作為的に行動することをいう。印象管理とも言う。自己開示は言語的伝達のみを対象とし意図的/非意図的…

態度(attitude)

態度(attitude) ある対象に対する反応に影響を及ぼす内的傾向のこと。 感情(affect) 好き一嫌い、(感覚的な)良い一悪い 【例】タバコの匂いが嫌い。 行為(behavior) したい(接近)-したくない(回避)、受容一拒否 【例】タバコを吸わない。タバコ…

ロジャース(Rogers, C.R.)/ クライエント中心療法(client-centered therapy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント 自己概念と自己経験が不一致の状態で、実現傾向が発己揮できていない。 実現傾向が発揮できるよう、自己概念と自己経験が一致した状態を目指す。 クライエント中心療法(client-centered therapy)は、ロジャース(Rogers、…

ナラティヴ・セラピー(narrative therapy)

治療者とクライエントの対等性を旨とし、自己について語ることが自己を構成するという社会構成主義をベースとした心理療法。自己についてのこれまでの語り(ドミナントストーリー)から新たな語り)(オルタナティブストーリー)に変化することによって新た…

シュルツ(Schultz, J. H.)/ 自律訓練法(autogenic training)

ポイント シュルツ(Schultz, J. H.)によって創始された自己催眠法であり行動療法の技法の一つである。 背景公式、第1〜6公式と呼ばれる自己暗示の言葉を心の中で唱えるころで公式の中にあるリラックス状態を得ることができる。 疲労回復、ストレス緩和、…

遊戯療法(Play therapy)

ポイント 遊びまたは遊戯療法の心理的効用 アクスライン(Axline , V.M.)の8原則 遊戯療法の枠組み(治療構造) 遊戯療法における制限 遊びが治療に行かされる意義 アンナフロイトークライン論争 確認問題 解答 ポイント 遊戯療法とは主に幼児や児童を対象…

一次的欲求と二次的欲求(primary needs and secondary needs)

ポイント 1次的欲求 2次的欲求 確認問題 解答 ポイント 1次的欲求 飢えや渇き、睡眠、排池など、人の生存に不可欠な生理的欲求のこと。 2次的欲求 社会的欲求(社会的動機)とも呼ばれる。社会的学習経験によって獲得された欲求。二次的欲求は、投影法検査で…

社会的ジレンマ(social dilemma)

ポイント 社会的ジレンマ(social dilemma) 囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma) 確認問題 解答 ポイント 社会的ジレンマ(social dilemma) 社会において、個人の合理的な選択が社会としての最適な選択に一致せず乖離が生じる葛藤。 【例】ゴミ出しを決…

パターン認知(Pattern recognition)

ポイント パターン認知 パターン認知の仕方 文脈効果 確認問題 解答 ポイント パターン認知 視野の中の刺激をまとまりとしてとらえ、それをまとまったパターンとして理解すること。 パターン認知の仕方 認知過程において、刺激の物理的な特性を分析すること…

P-Fスタディ(Picture Frustration Study)/ フラストレーション(frustration)

ポイント 型(パターン)と方向(3×3の9タイプ) フラストレーション耐性(frustration tolerance) フラストレーション反応 確認問題 解答 ポイント 人の欲求不満への対処の仕方に注目し、パーソナリティ研究を行ったのが、P-Fスタディの開発者のローゼンツ…

説得(persuasion)

ポイント 送り手の要因 スリーパー効果(sleeper effect) メッセージの要因 ブーメラン効果 精織化見込みモデル(Elaboration Likelihood Model:ELM) フットインザドア技法・段階的要請法(foot-in-the-door) ドアインザフェイス(譲歩誘導法) ローボー…

バンデューラ(Bandura) / 自己効力感(self-efficacy)

ポイント 確認問題 解答 ポイント バンデューラ(Bandura)が提唱した社会的学習理論において、行動変容においては、個人がある状況において心要な行動を効果的に遂行できる可能性の認知、つまり自己効力感(self-efficacy)が重要であることを示した。 自己効力…

記憶方略(memory strategy)

ポイント 2次リハーサル効果 処理水準効果 イメージ効果 奇異イメージ効果 気分一致効果(ポジティブな気分のみを想定) positive-Negative Asymmetry効果 生成効果 自己選択効果 場所依存効果 協同想起効果 物語記憶術の効果 分散効果 確認問題 解答 ポイ…

バンデューラ(Bandura, A)/ 社会的学習理論(Social Learning Theory)/ 観察学習(observation learning)

ポイント 観察学習(モデリング) 模倣学習 確認問題 解答 ポイント 社会的学習理論は、認知的要因が行動の生起に影響を与えるという考えをもつ。 社会的学習理論(モデリング理論)とは、人は自身の体験だけでなく、他者の行動を観察・模倣すること(=モデ…