ポイント
ウォルピ(Wolpe)によって、特に不安や恐怖の治療法として開発された技法を系統的脱感作法という。この技法では不安、恐怖を引き起こす最も強いものから軽度のものまで順位づけをしたリストを作成する。これを不安階層表という。不安階層表を用いて不安や恐怖の低いものからイメージさせてクライエントが不安を感じたら、自律訓練法などでリラックスした状態にする。これらにより、弛緩と緊張は同時に体験できないという逆制止の原理を用いて、不安や恐怖を克服させる。
確認問題
[1]
Wolpeによって提唱された、不安や恐怖に対して、筋殖緩など結抗する反応を用いて段階的に消去していく行動療法の技法は(1)である。
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
[2]
系統的脱感作法について簡潔に説明しなさい。
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
[3]
古典的条件付けを基礎としている行動療法を下記から選びなさい。
[トークン・エコノミー法 系統的脱感作法 自己教示訓練 レスポンス・コスト法]
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
[4]
下記の用語について簡単に説明しなさい。
・systematic desensitization
(静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)
解答
[1]
1、系統的脱感作法
[2]
Wolpe (ウォルピ)によって、特に不安や恐怖の治療法として開発された技法を系統的脱感法という。この技法では不安、恐怖を引き起こす最も強いものから軽度のものまで順位づけをしたリストを作成する。これを不安階層表という。リラックスした状態で不安階層表を用いて不安や恐怖の低いものからイメージさせて不安や恐怖を克服させる。
[3]
系統的脱感作法
[4]
系統的脱感作法は、ウォルピ(Wolpe,J.)により提唱された古典的条件付け(respondent conditioning)に基づく技法である。弛緩と緊張は同時に体験できないという逆制止の原理を用いている。実際には、不安階層表を作成し、不安の低いものからイメージしていく。恐怖刺激が現れるときに、リラックスできる状態を用意しておき、恐怖刺激と恐怖反応の結びつきを弱める。