ポイント
標本抽出全数調査が不可能な場合、標本抽出による標本調査を行う。標本抽出は大きく分けて、有意抽出と無作為抽出の2つある。
有意抽出
母集団の代表と思われる標本を主観的に選択抽出する方法。これによって得られた標本には偏りがあり統計学的な扱いが困難になる場合がある。
無作為抽出(random sampling)
主観を介在さずランダムに標本を抽出する方法。母集団を正確に代表する標本を抽出しやすいので、無作為抽出法を用いた統計調査では統計の推計の誤差を推測したり、少数の標本から全数調査に近い結果を得ることができる。
無作為抽出の種類
単純無作為抽出法
くじ引きや乱数表などを用いて、母集団から完全に確率論的にサンプルを抽出する方法。
系統抽出法(等間隔抽出法)母集団のサンプルを並べたリストから、標本を等間隔で機械的に抽出する方法。
層別抽出法(層化抽出法)
母集団を何らかの基準に基づいて幾つかの層に分け、各層の構成員に対して単純無作為抽出や系統抽出を行う方法。例えば、男性と女性のグループに分けて(層化して)、グループごとに単純無作為抽出または系統抽出を行う。
確認問題
[1]
標本抽出の方法には集団に属する全ての個人が等しい確率で、それぞれ独立に抽出されるように設計されている(1)法がある。
(京都ノートルダム女子大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻)
解答
[1]
1、無作為抽出