ポイント
量的変数と質的変数の違いは、等間隔性の有無によって区別される。
量的変数:等間隔性を持つことで計量を可能とする変数。
ex.摂氏の温度、絶対温度、時間、長さ、人数
質的変数:等間隔性を持たない変数。
ex.性別、血液型、会社における職階
量的変数は比率尺度の変数と間隔尺度の変数に分けられる。
比率尺度の変数:量が0である点が存在するもの。
ex.絶対温度、時間、長さ、人数
間隔尺度の変数:量が0である点が存在しないもの。絶対原点が存在せず、0が何もないことを示さないもの。
ex.摂氏の温度、西暦年
質的変数は大小関係があるかないかで名義尺度の変数と順序尺度の変数に分類される。
名義尺度の変数:大小関係がないもの。
ex.性別、血液型、出身地、支持政党
順序尺度の変数:大小関係があるもの。
ex.優・良・可・不可で表される成績、会社における職階、段階尺度によって測定される態度や感情
確認問題
[1]
心理尺度のうち、比例尺度、間隔尺度について、それぞれ例を挙げて説明しなさい。
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻 臨床心理コース)
解答
[1]
比例尺度は、0の点が存在し、数値感覚が等間隔である。例として、重さ、高さ、テストの成績などがある。間隔尺度は、0の点が存在せず、数値感覚が等間隔である。例として、元号、西暦、摂氏の温度がある。