世界一わかりやすい心理学

ー未来の心理職の為の知識・情報室ー

分散分析 2つの要因の要因計画

f:id:a-m-zyozo:20201031154919p:plain

f:id:a-m-zyozo:20190429113356p:plain

(問)

とある地下鉄の駅での(晴・雨)と曜日(週日・休日)におけるバスの利用客数を示している。分散分析表を完成させ、その後、必要とされる処理を示しなさい。

f:id:a-m-zyozo:20190429092822p:plain

(解答例)

f:id:a-m-zyozo:20190429111756p:plain

f:id:a-m-zyozo:20190429111817p:plain

f:id:a-m-zyozo:20190429112154p:plain

f:id:a-m-zyozo:20190429112509p:plain

必要とされる処理:交互作用有意のため、単純効果の推定を行う。


(解説)

2つ以上の要因を組み合わせた研究計画を要因計画という。この例題では、「天気(晴・雨)」「曜日(週日・休日)」という2つの要因を組み合わせている。

ある要因の効果がもう片方の要因によって異なることを交互作用という。

要因計画法における独立変数を要因といい、この例題では「天気」「曜日」である。そして要因内の違いのことを水準といい、例題では天気について「晴」「雨」が、曜日について「週日・休日」がそれぞれ水準に相当する。

さらに、要因は被験者間要因と被験者内要因に分けることができる。被験者間要因とは、水準間で被験者が異なる要因(各被験者から1つの条件でしかデータを得ない)。被験者内要因は、要因内の全ての水準が同じ被験者である要因(各被験者から全ての条件でデータを得る場合)。被験者間要因と被験者内要因を組み合わせた要因計画を、混合計画という。

またブロック化とはなんらかの剰余変数が等しい被験者を抽出するもの。

 

 

 

 

 

 

<例題>

 

 適切な専門用語を答えなさい。

 例えば、要因Aと要因Bという2要因分散分析の結果、2つの要因の交互作用が有意であった場合、要因Bのある水準での要因Aの主効果について、また要因Aのある水準での要因Bの主効果について行う分析のことを(  )という。

                                (東京成徳大学)

 

答え:単純主効果の検定