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対応のあるt検定 例題

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対応のあるt検定 例題

 

(問)

降圧薬の臨床試験において、効果を調べるために、100人を対象に薬の投与前後における最高血圧を測定し、比較した。その結果、投与後に血圧が上がる傾向がみられた。検定統計量を算出したところ、2.53であった。結果の記述を行ってください。

 

(解答例)

自由度:n-1

n:各条件のデータ数

https://www.koka.ac.jp/morigiwa/sjs/td.htm

リンク先の表より

有意水準5%の時の臨界値は2.09

t=2.53は臨界値よりも大きいので“有意差あり”と判断する。

 

 

対応のあるt検定を用いて、薬を投与することによる最高血圧の変化を統計的に分析した。

その結果、5%水準で有意な差が認められた(t=2.53,p<.05)。

したがって、薬の投与前後における最高血圧を比較すると、投与後に血圧が有意に上がる傾向を示した。