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処理水準効果(levels of processing)

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ポイント

 

処理の深さが記憶を強固にすると考えたのが、クレイクとロックハートである。形態処理、音韻処理、意味処理の順に処理が深くなる。

 

 

 

確認問題

 

処理水準効果について説明しなさい。また、授業場面を想定し、処理水準効果を利用した効果的な授業方法を、適当な事例を挙げて提案しなさい。

信州大学大学院 教育学研究科 学校教育専攻 臨床心理学専修)

 

解答

クレイクとロックハートによって提唱された記憶に関する現象であり、記憶成績は、記憶刺激の処理水準に依存し、処理の深い刺激は処理の浅い刺激よりもよく記憶されるというもの。形態処理、音韻処理、意味処理の順で処理は深くなる

 

授業場面における処理水準効果を利用した方法の例としては、例えば歴史の授棄などで人物名を設明するとき、形態処理、音韻処理に該当するただ人物名を教える方法よりも「この人物は誰の子孫か」「この苗字はどこに由来するか」などの意味的処理を付加しながら人物名を説明したほうが生徒はよく覚えると想定される。