中井久夫(Nakai, H)/ 風景構成法(landscape montage technique)
ポイント
開発者は中井久夫。もともと統合失調症患者とのコミュニケーション手段として開発されたが、現在では性格検査をかねた芸術療法として捉えられている。サインペンで枠どりをしたA4の紙に「川・山・田、道(大景群)、家・木・人(中景群)、花・動物・石(小景群)、付け加えたいもの」の順に描き最後にクレヨンで着色する。
風景構成法は箱庭療法に比べ侵襲が少ない点に臨床的な有用性がある。
確認問題
[1]
( )にあてはまる適切な語を答えなさい。
中井久夫が創案した臨床描画法であり、治療者によって画用紙に枠が提示され、そこに川や山などのアイテムを書き加えて全体的風景を描画する技法を( )という。
(目白大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻)
[2]
中井久夫が箱庭療法に着想を得て関発した( )は、川、山など10のアイテムを指定された順に描き加えていく描面法の一つである。
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
[3]
下記の用語について簡潔に説明しなさい。
・Landscape Montage Technique
(静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)
解答
[1]
[2]
[3]
中井久夫(Nakai,H.)により開発された投影法(projective technique)である。もともと統合失調症患者とのコミュニケーション手段として開発されたが、現在では性格検査をかねた芸術療法として捉えられている。サインペンで枠どりをしたA4の紙に「川・山・田、道(大景群)、家・木・人(中景群)、花・動物・石(小景群)、付け加えたいもの」の順に描き最後にクレヨンで着色する。