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SOAP方式における医療と心理の記載の違い

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医療カルテ記載におけるSOAP方式

S(Subject):主訴・主観的情報

O(Object):所見・客観的情報・そのときの状態や様子

A(Assessment):診断・評価

P(Plan):治療方針・計画

 

心理職の現場などで取るSOAP形式

S(Subjective):クライエントの発言などの主観的な情報

O(Objective):クライエントの行動などの客観的な情報

A(Assessment):心理職としての見立て

P(Plan):今後の支援のプラン

 

「どんな状況が起きている?」「クライエントはどんな人?」「クライエントは何に困っている?」「困っているクライエントをどう支援していけばいい?」というポイントで読み解いていく。

 

①S(Subjective):クライエントの発言などの主観的な情報→クライエントはどんな人か?の手がかりとなる

(例:「私のせいでみんなに迷惑をかけてしまっていて申し訳なくて…」という発言がある)

②O(Objective):クライエントの行動などの客観的な情報→客観的状況を把握

(例:食事量が減り体重が5キロ減少した)

③A(Assessment):心理職の見立て→①②を踏まえて、「クライエントはこんな人でこんなことに困っている」と考える

(例:もともと自責的かつ完璧主義な性格もあり、今の仕事の環境に適応できず鬱状態にある)

④P(Plan):今後の支援のプラン→クライエントをどう支援していけばいいか?を考える

(例:医療につなぐ、定期的な心理面接を行う)