「メタ認知」とは、“自己の認知活動(知覚、情動、記憶、思考など)を客観的に捉え、評価した上で制御すること”を意味します。 簡単にいうと、「認知を認知する」、または「知っていることを知っている」ということを意味しています。 この認知→評価→制御のサイクルができる心理的な能力が、「メタ認知能力」と呼ばれています。
例えば、暗くて温度の低い部屋で寒さに震えている人に今の状態を尋ねたとしましょう。
⬜︎学業不振児の原因の一つにメタ認知の能力の低さが考えられる
塾の講師をしていた時に、成績の伸びやすい生徒は事前に自分のわからないところを見つけて持ってくる。それは、問題ごとではなく問題の中の「ここからこうなる」のような一段進むところ。
問題全体がわからない状態であればそれは「何がわからないのか」が「わからない」状態である。つまりメタ認知が欠如している。
逆に言えば、講師や親は子供のどこがわからないのかを一緒に探すことで、子供の認知活動を助けることができる。子供が自分の認知活動を管理・把握することで適切な行動選択を可能にし、学習活動に良い影響を及ぼす。
ここからは独り言…
メタ認知は広い意味で捉えると小学生のいじめなくすことに繋がるのではないか。
低学年の子供はいじめている自分を客観視できていない。(=いじめをしている自分を認知できていない)
たたいている、物を隠している、無視しているなど行動を細かく認知していかにひどいことをしているのかを認知すれば、いじめをしなくなるのではないか。
逆に自分が何をされているから認知する。
いじめられている、物を隠されている、無視されている、仲間はずれにされているなどを認知し、それぞれに適切な対処を行うことでいじめられている側も対処の仕方が見えてくるかもしれない。