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心理学問題集 N

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中年期に関係しない用語

(リバウンド効果 二次的コントロール 自己若年視 時間的展望の逆転)  

リバウンド効果

 

 

注意や意識が自分に向けられ、対象として注目している状態を( )状態といい、個人的信念に一致した態度や行動が示されやすいと言われる。  

自己注目

 

 

( )は、生理光学ハンドブックや聴覚論を執筆し、感覚知覚分野にへ大きな貢献をした。  

ヘルマン・フォン・ヘルツホルム

 

 

 

少年の非行や犯罪に関して、「犯罪少年」・「触法少年」、「虞犯少年」の違いがわかるように、それぞれ説明しなさい。

少年は20歳に満たない者のことであり、犯罪少年とは、14歳以上で罪を犯した少年のことを指す。触法少年は、14歳に満たないで刑罰法令に触れる行為をした少年のことを指す。虞犯少年は、一定の不良行状(虞犯事由)があって、かつ、その性格又は環境に照らして、罪を犯し又は触法行為をするおそれ(虞犯性)がある少年のことを指す。

 

 

 

「パーソナル・スペース(Personal Space)」について、説明しなさい。なお、説明のなかで、SommerやHallの主張についての言及も含めなさい。

 Sommerは、パーソナル・スペース(Personal Space)は、侵入者が入れないように個人の身体を取り囲む目には見えない境界を持った領域のことである。また、Hallはパーソナルスペースを球状としている。

 

 

 

現実の学習ではパフォーマンスが一様に向上するとは限らない。ときに、学習を繰り返してもパフォーマンスが上がらず、「壁に突き当たる」こともある。このような状態を(  )現象という。 高原(プラトー

 

 

再認実験では、再認項目(ターゲット項目とディストラクタ項目)に対して常に「ターゲット」だと回答すれば(a )は100%になるが、(b )も同時に高くなる。(1点×2)

a 正再認率 b 誤警報率

 

 

 

視覚的注意のovert orientingとcovert orientingの違いについて説明しなさい。  

人間が有する有限の処理容量を効率的に特定の領域や対象に向ける働きが注意と考えられているが、Posner は,特に空間位置に対して注意を向ける働きを定位 (orienting) と呼んだ。注意対象に視線を向ける行動は、行動として観察可能な意の移動という意味で顕在的 (overt)定位と呼ばれている。一方、我々は視線を移動しなくても視野内の一部分に注意を向けることができることは容易に経験できる。このような視線移動を伴わない,ゆえに外部から観察できない注意の移動を潜在的 (covert) 定位と呼ぶ。顕在的定位では,視線方向と注意方向が一致していると考えられている。

 

 

 

厚生労働省は、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込むべき疾病として指定してきた脳卒中、急性心筋梗塞、ガン、糖尿病の4大疾患に2011年より精神族患を加え、5大疾患とした。なぜ、精神疾患が新たに加わったのか、その理由を簡潔に述べなさい。

職場でのうつ病や高齢化に伴う認知症の患者数が年々増加し、国民に広く関わる疾患として重点的な対策が必要と判断したためである。

 

 

 

知能検査のうち、田中ビネーVとWISC-Ⅳについて、それぞれの知能指数の算出方法を具体的に示したうえで、特徴を簡潔に述べなさい。  

田中ビネーⅤは、IQ(知能指数)をMA/CA×100(MA:精神年齢、CA:生活年齢)にて算出する。

WISC-Ⅳは、偏差IQ(知能指数)をX-M/(SD/15)+100(X:個人の得点、M:所属集団の平均値、SD:所属集団の標準偏差)にて算出する。田中ビネーⅤの特徴は、14歳以上の場合は偏差知能指数(DIQ:Deviation IQ)を算出する点が以前の以前の版の田中ビネー式検査とは異なる点が特徴である。さらに、成人の知能の下位因子として、結晶性領域、流動性領域、記憶領域、論理推理領域の4領域を設定し、分析的に測定する。WISC-Ⅳは、動作性IQと言語性IQが廃止された点が特徴である。さらに、群指数から指標へ変更され、指標のうち知覚統合が知覚推理に変更された

 

 

相間係数の大きさは( )関係の程度を必ずしも表さない。 

因果

 

 

動物の心的過程を研究する動物心理学は(  )心理学とも呼ばれる。

比較

 

 

 

遺徳性の発達に関して、道徳・慣習・心理という3つの部分から構成されるとするTurielによる理論を( )理論という。

領域特殊

 

 

自己呈示行動とはどのような行動か、自己開示との異同を含めて説明しなさい。

自己開示は、自己の内に秘められている自己の心情や事実を他者に伝える過程のことで、聞き手に対して率直に自分自身の気持ちや経験などを伝えることである。一方、自己呈示は他者が抱く自己への印象や評価を意図的にコントロールして、自分にとって都合の良いイメージを他者に伝える行為である。両者とも自分自身に関する情報の伝達行為であることは共通しているが、自己開示は言語的な伝達が中心であるのに対し、自己呈示では容姿や服装、振る舞い方など、非言語的な伝達も含めて全体的にどのようなイメージを他者に伝えるかという点で異なっている。

 

 

 

音源の方向や音源までの距離を判断することを音源定位というが、脳は何を手掛かりにして音源定位をおこなっているか具体的に説明しなさい。  

両耳の間に生じるわずかな時間差や音圧差、単耳性情報として耳介による周波数成分の変化などを手掛かりとしている。

 

 

自己決定理論とはどのようなものか、自己決定理論の提唱以前に議論されていた動機づけに関する考え方にも言及した上で説明しなさい。  

自己決定理論の提唱以前に、行動に対する自己決定性の高さが学業成績やパフォーマンス、精神的健康等に影響を及ぼすという内発的動機づけの考えが議論されていた。この内発的動機づけの概念を発展させた理論が自己決定理論であり、デシとライアン(Deci & Ryan)によって提唱された。自己決定理論を説明する下位の理論は、「認知的評価理論(cognitive evaluation theory)」「有機的統合理論(organismic integration theory)」「因果志向性論(causality orientations theory)」「基本的心理欲求理論(basic psychological needs theory)」「目標内容理論(goal contents theory)」である。有機的統合理論は、内在化のプロセスを仮定することで外発的動機づけを精緻化し、内発的動機づけとの間に連続性をもたせている。そして、非動機づけ (amotivation)から、外発的動機づけ (extrinsic motivation)、内発的動機づけ (intrinsic motivation)へ、自己決定性の程度が強くなる

 

 

相関係数のそれぞれの変数の(a)が異なる2つの集団を合併すると、それぞれの集団では相関係数が(b)に、一定の大きさの相関の値が見られることがある。

(a)分布?(b)低いの

 

口紅課題(ルージュテスト)とは、どの時期の何を調べるための課題であるのか、説明しなさい。

ルージュテストは、自己認識(self-awareness)の有無を確かめる手法であるミラーテストの一種であり、人間の子供を対象に行われる。生後6ヶ月から12ヶ月の子供の場合、鏡像を「仲の良い遊び相手」(sociable playmate)であると見なすのが普通である。生後12ヶ月で自尊心(self-admiring)と恥(embarrassment)が見られるようにり、生後14ヶ月から20ヶ月では、ほとんどの子供が回避的行動を示す。生後18ヶ月にして漸く半数の子供が鏡像を自分自身であると認知し、生後20ヶ月から24ヶ月までには、それは65%に上昇する。子供が自分の鼻を触ったり、ルージュを拭い取ろうとするなど、マークに起因する行動を示す事がその根拠となる。

 

 

項目再認実験における走査時間について、Sternbergが明らかにしたことを述べなさい。

Sternbergは、一桁の数字を単時間提示した後、新たな 数字を提示し、それが前に提示されたものと同じかどうかを 再認してもらい、同じであれば、yのボタンを、異なればn のボタンをおしてもらうことによって、反応時間を測定した。 その結果、短期記憶における想起では、悉皆走査(途中で正答があったとしても、すべての数字をチェックすること)であることを明らかにした。

 

 

 

 

 

あるテストの得点は、平均120、標準偏差20の正規分布に従うことが知られている。このテストを無作為に選んだ25人に実施し、得点の平均を求めることを無数に繰り返すと、求められた平均値はどのような特徴を有すると考えられるか答えなさい。  

求められた平均値は、平均120、標準偏差20の正規分布に従う。

 

 

 

スチューデントアパシーはどのような様態を指すか説明しなさい。  スチューデントアパシーは、無気力学生、退却神経症とも呼ばれ、無気力や無関心による生き甲斐、生きる意味の喪失などの様態を指す。悩めない、悩まない病とも言われ、夏目漱石などもスチューデントアパシーだったと言われる。

 

 

同好会・サークルのような集団や企業集団と比較して、集団としての学級はどのような特徴を有しているといえるか論じなさい。  

    学級集団は、①数10名の同年齢の児童・生徒によって編成され、その存続の期間は少なくとも1年以上と比較的長期にわたる。②学級編成にあたって、各学級間の均質化に重点が置かれる。③集団成員の相互の関係は対等とされる。④学級担任が1年間あるいはそれ以上、継続的に児童・生徒を担任して指導する。⑤児童・生徒には、学級担任や所属する学級を自ら選択する自由は認められないなどの特徴があげられる。学級集団では、集団成員の相互の関係は対等とされるが、同好会・サークルのような集団や企業集団は、集団成員の年齢や立場が様々なため、相互の関係は対等とされない。学級集団では、集団成員の児童・生徒には、学級担任や所属する学級を自ら選択する自由は認められないが、同好会・サークルのような集団や企業集団では、集団成員が自らどの集団に所属するかを選択することができる。

 

 

 

 

 

 

 

記憶の再認実験において、hitとfalse alarmがそれぞれどのような反応であるかを述べ、なぜこの両者を再認実験の結果として報告する必要があるのか簡深に述べなさい。

hitとfalse alarmは被験者が過去のことを思い出す際の正確性の違いによって生まれる統計結果の誤差を表す反応バイアスに対処する指標である修正再認率を算出するものとして必要であるため。

 

 

いま、教育・学習の領域において、生徒自身が自らの学習を評価することが重要であると言われている。それはなぜなのか。あなたの考えを論じなさい。

 生徒自身が自らの学習を評価することにより、自分の学習をメタ認知的に捉えることができる。学習において、問題全体がわからない状態であればそれは「何がわからないのか」が「わからない」状態である。つまりメタ認知が欠如している。しかし、自らの学習を評価することで、どこまでわかっていてどこまでわからないのかがわかる。これにより、より良い学習へ結びつけることができる。

 

 

 

一変量の場合、x’=(x-μ)/ σという変換をしたx'間の距R慮は統計距離あるいは( )距離といわれる。

マハラノビス

 

自分と他者の相互の行為によって、行為の帰結が決定される事態を( )という。

社会的相互作用

 

 

 

( )分析は、評価対象間の類似度データをもとに、評価対象をいくつかのグループに分頼する際に用いられる。

クラスタ

 

集団討議を経た集団の低度位置は、もともとの個人的態度の平均よりも( )になるという。これを集団成極化効果という。

極端

 

 

 

リスク状況での意思決定では、私たちの特性を説明する代表的理論として、カーネマンとトヴェルスキーの( )理論がある。

プロスペクト理論

 

 

情動的知能 [Ekman Stemberg Goleman Maslow] 

 

 

成人愛着理論 [Shaver Main Bowlby Aronson]

 

 

 

 

 

対人認知には基本的次元があるという。それはどのようなものか論じなさい。

 対人認知において、連続体モデルがある。これは、まずカテゴリー依存型処理、つまり服装や振る舞い方など瞬間的に目でとらえることができる情報の処理から始まる。ここで、目標や動機に照らしてさらに知る必要があれば、次の処理へ進む。この処理では、詳細な(ピースミール)情報を吟味し、印象を形成するピースミール依存型処理が行われる。

 

 

生活上の変化はストレスを伴うものである。社会的再適応評価尺度は、( )を100とする生活上の変化によるストレスの度合いを相対的に調べたものである。

配偶者の死

 

 

自伝的記憶において、最近のものを除いては10代、20代の出来事が多く想起される傾向があり、(  )という。

レミニセンスバンプ

 

 

ヘッドスタート計画 【セサミストリート トム&ジェリー ザ・シンプソンズ きかんしゃトーマス

セサミストリート

 

 

フリン効果とはどのようなものか説明しなさい。

 知能指数(IQ)のスコアが過去100年にわたって着実に上昇を続けている現象。

 

子どものレジリエンスとはどのようなものか、レジリエンスという概念が盛んとなった背景にも触れながら述べなさい。

 レジリエンスは、同じトラウマ性の体験をした人でも、全ての人が同じようなトラウマ反応を示すわけではない。それどころか、その体験をよりよい人生に活かすことができる人たちもいる。ネガティブな側面に対応する医学的な世界からのメッセージだけではなく、トラウマになるような体験を柔軟に受け止めて跳ね返せる力を考える必要があるという意味である。Lutharらは「明らに有害な状況においてポジティブな適応を達成する力動的プロセス」と定義している。マルトリートメントを受けた子どもは受けていない子どもに比べてレジリエンスが低いことを示す研究は多い。しかしながら、マルトリートメントを受けている子どもの中でどのようなファクターがレジリエンスを高めているのかという研究は少ない。臨床的には、気質の問題とならんで、人生初期に受けたケアが影響しているという可能性が気付かれている。人生の早期の一時期に情緒的に良いケアシステムにいたというヒストリーがあり、そこでのアタッチメント形成がなされたと推測され、基本的信頼が出来ている子どもにはレジリエンスが高い子どもがいることが経験される。そのことは質的には語られている

 

 

あることを思い出すことによって、別のことを思い出すことができなくなることを( )という。

記憶障害

 

Selye, Hは、ストレッサーによって身体に生起する非特異的で多様な反応のことを( )と呼んだ。

ストレス

 

 

DRMバラダイムについて説明しなさい。  虚記憶とは,実際には起こっていない事柄を起こったこととして誤って思い出すことである。 虚記憶を検討する実験手法として,DRMパラダイムとばれる手法が確立されている。

 

 

 

全か無の法則について説明しなさい。

 生物の細胞や器官などには、刺激の強さがある限界値(閾値(いきち))以下では反応がなく、それ以上では刺激の強さに関係なくつねに最大の反応を示すものがある。そのような刺激反応系における反応の現れ方を全か無かの法則と言い表し、悉無律(しつむりつ)ともよぶ。

 

 

集団のネットワーク構造と集団のパフォーマンスの関係について簡潔に述べなさい。

 

 

レム睡眠に見られる生理指標上の特色を挙げなさい。またヒトの発達、加齢に伴う睡眠の変化について、レム睡眠についても触れながら説明しなさい。

 レム睡眠は、急速眼球運動を伴う睡眠である。

 

 

 

 

発達・臨床心理学領域におけるAAIとは何の略で、どのようなものかを説明しなさい。  成人愛着面接Adult Attachment lnterview(AAI)のことである。この面接では約45分から1時間ほどの時間で自分の生育過程における愛着経験についての回想やそれに対する現在の評価などを聴取する。

 

 

失錯行為がなぜおこるのか、Freud, S.の考えを簡潔に説明しなさい。

 読み間違いに限らず、言い間違い、書き間違い、やり損い、置き忘れなど、思いがけない言動を行うことを、フロイトは失錯行為と呼んだ。フロイトはこうした失錯行為を、一つの意識的意図(例えば「お祝いを述べる」)が、それとは相いれない無意識的な意向(例えば「祝福したくない」によって邪魔され結果生じるしくじりと理解した。

 

 

以下の事例を読んで答えなさい。中学校のスクールカウンセラーのところに生徒が悩みの相談に来ました。生徒からは「もう死にたいくらい苦しい」「このことは親にも担任にも誰にも言わないで」と言われました。カウンセラーとして、どのような対応が考えられますか?理由も併せて答えてください。

 SCだけで解決できる問題ではないため、連携を模索し、情報収集。自傷他害の危険性があるため、集団守秘義務の中で、情報共有。

 

 

情動はさまざまな反応を喚起しますが、(1)どのような反応があるかを説明しなさい。(2)側坐校と前頭眼奮野がそれぞれ情動においてどのような役割を果たすと考えられているかを述べなさい。

 

尺度作成において、複数の因子に比較的高い負荷量を持つ項目は削除されることが多い。この理由を、囚子と項目の回答の囚果関係と尺度の一次元性との関連を考えながら説明しなさい。この説明をするために、まず、2つの独立な因子が仮定され、項目が7つある場合を考え、4番目の項目が2つの因子に高い負荷量を持ち、1から3番目の項目は第1因子に、Sから7番目の項目は第2因子にしか負荷量を持たない、パス図を描きなさい。このパス図には、独自性も描いてください。このパス図に基づいて、上記の説明を具体的にしなさい。

 

 

社会的影響 (Pettigrew Nisbett Deutsch Markus)

Markus

 

(a)は回帰モデルの当てはまりの良さを表す指標で、単回帰分析の場合、相関係数の(b)と一致する。

a:回帰統計量    b:2乗

 

 

( )とは、大脳損傷後に身近な人や有名人の顔が識別できなくなる障害である。

見当識障害

 

 

 

 

タラソフ判例の概要を説明し、その判例がその後の臨床心理実践に与えた影響について述べなさい。

 殺人事件の被害者およびその家族が、危険が及ぶことを知らされていなかった事件。これの判決により、警告義務、保護義務を専門家に対して履行するように求めた。

 

薬理作用のない化学物質が治療効果を発揮することを( )効果という。

プラシーボ

 

 

 

幼児期にみられる特徴 [三つ山問題における正解 心の理論(一次的信念)の獲得 メタ認知機能の獲得 動機論的道徳判断の獲得]

メタ認知機能の獲得

 

変形生成文法[Chomaky Feigenbaum Lakoir Berlin]

Chomaky

 

マッハ・バンド [シナプス 受容野 側抑制 方向検出器)

側抑制

 

保存の課題に見られない領域 [液量 速さ 数 長さ]

速さ

 

古典的テスト理論における項目の困難度はどのようにして求めるのか述べ、このようにして求めた困難度の問題点を述べよ(能力検査を想定して答えなさい)。

古典的テスト理論とは、複数の項目に対する結果を総合したテスト得点(テストの総点や尺度得点)に関する統計的理論と分析を指す。

 

パーソナル・スペース(personal space)を定義し、 『なわばり』との相違点を論じよ。

Sommerは、パーソナル・スペース(Personal Space)は、侵入者が入れないように個人の身体を取り囲む目には見えない境界を持った領域のことである。また、Hallはパーソナルスペースを球状としている。なわばりは、動物の個体や集団が、それぞれの生活の場を確保するために、他の個体や集団の侵入を許さない地域。

 

 

学習セット(learning set)訓練の手続きを弁別学習を例にとって説明せよ。さらに、動物種によっては学習セットが成立しないことなどから、この学習セットが成立したとき何が学習されたと考えられるかを述べよ。

 

 

 

 

Moscoviciは、( )の高い振る舞いを示す少数者が多数者に対し影響力を発揮することができると考えた。

同調

 

Dweckは、( )目標の高い子どもは、困離な課題に直面しても、粘り強く取り組み続けようとすると考えた。

達成

 

 

Markusは、自分自身に関するさまざまな知識が、関連性に基づいて構適化され、情報処理に活用されると考え、( )という概念を提唱した。

自己認識欲求モデル

 

3D-TVに最も関連の深い奥行き知覚の手がかりは( )である。

両眼視差

 

 

日本の児童期・青年期にあたる子ども達の自尊感情得点は、他国に比べて低いと含われている。その背景にはどのような要因が考えられるか。一つの要因について論じなさい。  

幸福度の低さ。

 

 

初期の親子関係における情緒的つながりの形成過程と、それが子どものその後の人間関係のあり方に与える影響について論じなさい。

 

高齢者の知的能力について近年どのように考えられているか、ワーキングメモリにも言及して述べなさい。

 

対人関係をとらえる際に、近年、交換的関係(exchange relationship)と共同的関係(communal relationship)の2つのタイプを区別する場合がある。2つの対人関係のタイプの相違を指摘しつつそれぞれについて論じなさい。

交換関係と共同関係

クラークとミルズらは、対人関係の心理過程に着目すると、交換関係と共同関係の2つに区別できることを提唱した。 交換関係は、ものや情報といった資源のやり取りによって互いに利益を得る関係であり、ビジネス上の関係などは典型的な例である。 共同関係は、相手の幸せを気遣うことに基づいた関係で、相手と自己を同一視することによる連帯感や安心感などが関心事となる。代表的なものとしては、家族や友人、恋人などが挙げられるが、必ずしも共同関係というわけではない。関係によって得られる家事などの労力や社会的地位、名声、経済的利益など、質の異なる何らかの資源の交換が関係を支えていることもある。 交換関係と共同関係は心理過程における区別なので、実際の人間関係が必ずどちらか一方に分類されるということではない。考え方によってはどちらか一方だけの関係というのもあり得るが、多くの場合はこの2つが混在している。

 

 

視覚探素において、標的が、目にとびこんでくるようにわかることを( )という。

視空間認知

 

 

声のうわずり、話すスピード、言い淀みなどの( )は話者の情動状態などを伝えるコミュニケーション・チャネルの役割を果たす。

フィラー

 

 

記憶した後で実際とは異なる誤情報に接したことによって、実際に見聞きしたことではなく誤情報の方を見たと思い込んでしまうことを( )と呼ぶ。

 

 

 

「子どもが他の子のおもちゃを使いたくて、奪うために叩く」などのような攻撃は( )と呼ばれ、怒りや嫌悪感に基づく( )とは区別される。

 

“黄色い声”のように、ある感覚情報が別の感覚の印象を生じさせることを( )という。

多感覚コミュニケーション

 

 

一般に、ある性格特性が自分に当てはまるかどうかという判断は、素早くなされるといわれる。これを( )効果という。

バーナム効果

 

 

プログラム学習にないもの

【スモールステップの原理 即時確認の原理 自己ペースの原理 オーガナイズの原理]

 

 

 

乳児期に見られない特徴

[社会的参照 対象の永続性の獲得 メタ認知 共同注意]

メタ認知

 

ごっこ遊びに必要でない能力

[延滞模倣 表象 象徴機能 役割実験]

役割実験

 

 

山岸俊男は日本と米国における対人協力行動の違いを信頼と安心という協力行動の基盤の観点から論じた。両者の違いと対人協力行動との関係について論じなさい。

集団主義個人主義か。囚人のジレンマ

 

 

1語文(1語発話)と2語文(2語発話)の間には、言語発達上大きな違いがある。何が違うのか、乳幼児期の言語発達を言及しながら、2語文ができるために何が習得されてなければならないかを中心に述べなさい。

象徴機能 1.5〜2歳

 

大脳辺縁系のなかでもおもに情動機能を担っているのは( )である。

扁桃体

 

セリエのストレス学説において、ストレスを受けた生体の典型的な反応パタンは( )と呼ばれる。

ホメオスタシス

 

 

両眼に別々に提示すると奥行きが知覚されるような1組の画像のことを(  )という。

ステレオグラム

 

素朴理論素朴概念と科学的理論、概念の間にはどのような類似点と相違点があるのか説明しなさい。

 

態度形成におけるコミットメントとは何か?また、コミットメントは、わたしたちの態度や行動にどのような影響を及ぼすのか、簡潔に説明しなさい。

態度形成におけるコミットメントは、承諾のことである。個人が行動に言質を与え,行動に束縛されること。人前で「やる」と言ったら,引っ込みがつかなくなる。コミットされた行動や決定は,変更や撤回が困難になる(変化抵抗の増大)。意見の公的表明や,意思表示の署名などの行為によって,コミットメントは増大する。その結果,自身の立場が攻撃れても説得の影響を受けにくくなる(凍結効果)。さらに,説得に反して,従来の立場をより極端化することもある

 

知能の遺伝規定性について説明し、その遺伝規程性が100%になる状況はどのようなものか説明しなさい。ただし、その状況は仮想的なものであってもかまわない。

知能の遺伝規定性とは、人間の能力が遺伝するということである。また遺伝率は一般 的な意味での「遺伝規定性」 あるい は 「生得性 」の程度を表わす数値であるとは限らない。 そもそも遺伝率はある形質の 「個体差 」に関しての概念であるから,たとえば生まれついても様々な反射や本能行動な どの発現はまさし く生得的なものだが,発現に関してはその種に属しているかぎりどの個 体にも必ず現われる個体差のない形質 であるから,いかに遺伝規定性が強くとも 「遺伝率100%」 といういい方はできないのである。 遺伝規程性が100%になる状況は、遺伝子が全く同じで、異なる環境で育ったときに、全く同じ性質を示すことである。

 

 

 

結果の分析にMDS(Muitidimensional Dcaling)を使う研究を具体的に考えて、その方法と予想される結果を述べなさい。そのとき、以下のキーワードを使うこと。キーワード(一対比較、距離、次元、心理的判断)。

 

 

1歳前後の子どもの親(もしくは主たる養育者)に対する愛着のありようと、3歳前後のありようについて、それぞれ説明しなさい。

1歳前後の子どもは、珍しい状況や曖昧な状況に出会ったとき、愛着の相手を振り返り、その態度や表情によって、状況を判断する。つまり、情報の基地として社会的参照を行う。

 

 

精神物理学に感銘を受けた( )は、自分1人を被験者として、実験を繰り返し、忘却の時間経過に伴う変化を明らかにした。

 

 

Lewisによる一次的情動と二次的情動とはそれぞれどのようなものか、少なくともそれぞれ一つずつ具体的なものをあげ、両者の違いについて説明しなさい。

基本感情という考え方についてEkman(1972)は、比較文化的研究により人間の情動表出は6つの基本情動で、文化を超えて普遍的に成り立つことを実証しており、本来、人間の基本情動は喜び、怒り、悲しみ、恐れ、驚き、嫌悪の6つであるとしています(最近は「軽蔑」も含めて7つとしている)。 これらの感情については、研究者によって一致していませんが、発達研究からは0歳半ばにはこれらの感情が出揃うと言われています。

こうした基本感情のことをルイスは「一次的感情」と呼んでいます。 そして困惑、恥、誇りといった感情を「二次的感情」および「自己意識的感情」と呼んでいます。 これらは、他者あるいは社会全般からの注目や評価といった「他者の目」、そして「他者への意識」を通した自己意識によって喚起されます

 

半側空間無視の成因についてどのように考えられているか述べなさい。

半側空間無視は、大脳半球の障害、それも右半球障害を原因にして起こる脳の病気です。 脳内出血や脳腫瘍などによって脳の右半球に障害があると、視野の左半分を認識できないようになるのがこの病気の特徴です。 これは両眼の左側の視野が欠けることによって起こる症状です

 

 

防衛的自己是示方略とは、どのような行為か。具体例をあげながら説明しなさい。

防衛的自己呈示とは他者が自分に対して否定的な印象を抱く可能性があるとき、それを少しでも肯定的なものに変えようとする試みである。この防衛的自己呈示は、社会的苦境場面すなわち、他者から否定的印象をもたれる可能性があり、それによってアイデンティティ(自我同一性)が脅かされる場面における対応として行われ、社会的苦境場面の程度は、苦境を生じさせた事象が望ましくない程度と、その事象の生起に関して個人が知覚した責任の程度によって決定される

 

 

有限資源としての注意について、ストループ効果を用いて説明しなさい。

ストループ効果(ストループこうか、英: Stroop effect)とは、文字意味と文字色のように同時に目にするふたつの情報が干渉しあう現象。

 

 

 

信号検出理論を考え方の背景に持つ、光に絶対関を求める実験を考えよう。  

 1まず雑音だけのときの心理量の分布と雑音+信号のときの心理隊の分布を図示しなさい。   

2その時の理想的な判断基準の位置も示じなさい。

  3なぜこの位置に判断基準を置くことが理想的なのかを述べなさい。

  4この判断基準が右に移動したときは絶対問がどのように変化するのか述べ、具体的にどのような操作によって可能か述べなさい。  

 5逆に左に移動したときは絶対開がどのように変化するのか。さらに、具体的にはどのような操作によって可能か述べなさい。

 

Andersonは、性格特性語の評価が人物の全体的印象をどのように構成するかを検証し( )モデルの妥当性を主張した。

ゲシュタルト

 

音がどこから聞こえてくるのかを知ることを音源定位という。音圧が音の大きさに対応し(a)という単位によって、高さは(b)という単位によってあらわされる。

 

主成分分析では、各成分の固有値は、項目の( )の2乗和に等しい。

分散

 

Superは、( )を「生涯において個人が果たす一連の役割。および役割の組み合わせ」と定義した。

キャリア

 

一般に感覚は、同じ刺激が継続して与えられるとその感度が鈍くなる。これを感覚の( )という。

鈍化

 

補償を伴う選択的最適化理論 [Havighurst Tornstam Baltes Levinson]

Baltes

 

 

エリクソンの発達漸成理論図式にないもの

[劣等感 自立 統合性 親密性]

自立

 

 

ジグソー学習

[Aronson Ausubel Bruner Wynn]

Aronson

 

 

誤信念課題 [Premack Permer Piaget Marcia]

Premack

 

古典的条件付けと関連の少ないもの [味覚嫌悪条件付け Garcia効果 恐怖条件付け 道具的条件付け]

道具的条件付け

 

 

産業組織心理学におけるmoraleについて説明しなさい。

 

2013年8月21日に、東京都水道局は、小河内(おごうち)ダム(奥多摩町)などにある人工降雨施設の武運転を12年ぶりに行った。この日は運転開始治から約10分後、ポツリ、ポツリと雨が降ってきた。なお、2001年8月に稼働させた際には50.7ミリの雨量があった。ここで、この人工降雨の試みが、雨を降らしたと結論付けることが可能な研究計画(費用や労力のことは考えない)はどのようなものにすればよいのか、心理学におけるSingle Case研究を念頭におきながら、答えなさい。

 

 

 

アメリカ精神医学会の診断基準DSM精神障害の診断と統計の手引き)が2013年に19年ぶりに改訂された。自閉症の診断基準も変わったが、これに関する具体的な変更点を1点あげ、発達支援に及ぼす影響について考察しなさい。

 DSM-Ⅳでは、自閉性障害、アスペルガー障害などのサブカテゴリーを含む広汎性発達障害という名称であったが、DSM-5から自閉スペクトラム症という名称に一本化され、自閉性障害、アスペルガー障害という名称も自閉スペクトラム症に一本化された。幼少期に言葉の発達の遅れがあった場合は自閉性害、幼少期に言葉の発達の遅れがなかった場合は、アスペルガー障害と分けられていた。

 

 

 

集団の課題遂行力(生産性)を検討するとき、名義集団(nominal group)を比較対象にすることがあるが、名義集団とはどのような集団で、なぜ比較対象とするのかを論じなさい。