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限局性学習障害 (SLD:Specific Learning Disorder)

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ポイント

 

神経発達障害の一つである。「学習障害」は、知的発達には明らかな遅れはないのに読み書きや計算にとても大きな困難がある。

 

神経発達障害とは,小児期早期,典型的には就学前に現れる神経学的病態である。

学習障害に関しては、早期発見が重要ではあるが、あまりに早い幼児期で疑うことは慎重にすべきである。小学校入学後の早い段階で気づくことができるとよい。例としてはひらがな文字の音読がなかなか習得できない、あるいは10までの数の分解と合成が習得できないなどが挙げられる。

 

限局性学習障害では以下の能力が障害される。

話し言葉の理解または使用
・書き言葉の理解または使用
・計算
・協調運動
・課題に対する注意集中


そのため,このような能力障害は,読み,計算,綴り,書字表現または文字の手書き,言語性および非言語性コミュニケーションなどの問題にまつわるものであり、学習障害の大部分は複雑ないし複合的であり,障害は複数の系統に及んでいる。

 

学習障害児の数は不明であるが,米国内の学齢期人口の約5%が学習障害の特殊教育サービスを受けている。患児の数では,5:1の比で男児が女児を上回っている。

 

学習障害は,先天性のことも後天性のこともある。単一の原因は同定されていないが,神経脱落症状が確実視または推定されている。遺伝学的影響の関与もしばしば報告されている。他に考えられる原因としては以下のものがある。

・妊娠中の母体疾病または毒性薬物の使用
・妊娠中または分娩時の合併症(例,少量の性器出血,毒素血症,遷延分娩,急産)
・新生児期の問題(例,未熟児,低出生体重,重度の黄疸,周産期仮死,過熟児,呼吸窮迫)
・出生後の因子としては,環境有害物質(例,鉛)への曝露,中枢神経系感染症,がんとその治療,外傷,低栄養,重度の社会的隔離または剥奪などが考えられる。

 

 

cf.

就学前教育(しゅうがくぜんきょういく, Pre-primary education)とは、一般に教育段階において、小学校などの初等教育より前の段階にある教育のことを指して使われている言葉である。

 

 

確認問題

 

[1]

(1)は、一般知能に大きな障害が認められないにもかかわらず、文字の読み、書きや計算など特定の分野で大きな困難を示す。

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

[2]

学習障害の定義および特徴と、学校教育場面における支援法について説明しなさい。

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)

 

解答

[1]

1、限局性学習症

 

 

[3]

学習障害とはDSM-5において神経発達障害に含まれる障害であり、全般的な知能に遅れはないが、ある特定の学習が著しく困難である障害のことを指す。字が読めない。書けないという識字障害(ディスレクシア)、書字表出障害、算数ができない算数障害などが見られる。学習障害のある子どもは、学校における一斉授業での学習が困難な場合が多い。そのため、学習サポーターなどによる個別対応到視野に入れて指導することが求められる。支援法としては、まず学習障害児の学習の得意不得意を理解した上で、その児童の得意なことを話かした学習法を採用することが大切である。例えば、聴覚よりも視覚優位な児童の場合には、言葉で教えるだけでなく、図や絵を用いて教える工夫が必要であろう。また、読字障害の場合には、文字を拡大コピーして読みやすくしたり文節ごとにスラッシュを入れて読みやすくするなどの工夫も考えられる。また、学習障害の子どもたちは勉強ができないということから自尊心が低くなっていることがある。そのため、できたときにはほめるなどして自尊心の低下を防ぎ、二次障害の予防に努めることも大切な支援である