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ワトソンの行動主義心理学

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 内観法に頼ったり、また言葉だけの分析や解釈では、自然科学と肩を並べる科学的な心理学とはいえないのではないかという主張がなされるようになった。その先頭に立ったのがワトソン(Watson,J.B.)である。 彼は、たとえばある刺激に対して“恐ろしい” と感じたとしても、それは本人だけの体験であり、客観性に欠けるとみなした。そこで、内観に頼るのではなく、客観的にとらえることのできる行動そのものを観察、測定する方法を採用した。

    意識よりも客観的にとらえることのできる行動を直接の研究対象にし、行動主義心理学を提唱したが、"意識なき心理学” とか“心なき心理学” と批判された。

 行動主義心理学では、行動はどんなに複雑なものであっても、刺激と反応の結合としてとらえることができると考えられた。アルバート坊やの実験で、その結合のメカニズムを条件反射の理論に従って明らかにしようとした。

    たとえば、アルバート坊やの実験はワトソンによって行われたものであるが、これはロシアの生理学者パブロフ(Pavlov,IP.) がイヌの唾液反射について行った実験とまったく同じ理論に従っている。すなわち、シロネズミを恐れなかったアルバートという坊やについて、大きな音と一緒にシロネズミを近づけることを繰り返すと、ついにはシロネズミを恐れるようになり、さらに、シロネズミに似た白い毛のつい たサンタの面をかぶった人までも恐れるようになったという。これは条件刺激(シロネズミ),無条件刺激(大きな音),条件反応(恐れ),般化(サンタの面への恐れ) というような条件づけ理論の概念で説明される現象である。このように人の行動は刺激のコントロールによって変えることができると考えられ, またこの点では人間だけではなく動物も基本的には同じ原理にしたがっていると見られ、動物実験が多く行われた。

 しかし、ワトソンの行動主義はあまりにも急進的であったため、その後、刺激と反応の間にいろいろなプロセスを仮定した理論へと変わって行き、新行動主義の学派へと発展した。

 

 

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