ポイント
Kohlbergの道徳性の発達理論の各水準には、前慣習的水準(段階)、慣習的水準(段階)、脱慣習的水準(段階)・原則的水準がある。これの例として、ハインツのジレンマがある。
前慣習的水準(段階)
罰に対する恐れや自分の快不快または損得によって判断する。
前慣習的水準は、第一段階=罰と服従への志向においての例は、「警察に捕まらないならば、それはOKである」、第二段階=道具主義的相対主義への志向においては、「彼はそれをやるべきだ、奥さんはいい人で美しいのだから」がある。
慣習的水準(段階)
非難・不名誉・社会的秩序の破壊への恐れに基づいて判断する。
慣習的水準は、第三段階=対人的同調あるいは「よい子」への志向の例として、「彼は妻を愛しているから、それをやるべきだ」、第四段階=「法と秩序」の維持への志向は「人を護ることは、財産を守ることよりも大事だ」がある。
脱慣習的水準(段階)・原則的水準
良心・正義・人間の尊厳などの原理に基づいて判断する。
脱慣習的水準(段階)・原則的水準は、第五段階=社会契約的遵法への志向の例は「社会において人には生存権がある。彼女を失ったら私は顔向けできないだろう」、第六段階=普遍的な倫理的原理への志向の例は、人命には特別な固有の価値がある。彼女を失ったら私は私でいられない」がある。
確認問題
[1]
Kohlbergの道徳性の発達理論の各水準について、具体例を挙げながら説明しなさい。
(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 人間文化専攻)
解答
[1]
Kohlbergの道徳性の発達理論の各水準には、前慣習的水準(段階)、慣習的水準(段階)、脱慣習的水準(段階)・原則的水準がある。前慣習的水準は、第一段階=罰と服従への志向においての例は、「警察に捕まらないならば、それはOKである」、第二段階=道具主義的相対主義への志向においては、「彼はそれをやるべきだ、奥さんはいい人で美しいのだから」がある。慣習的水準は、第三段階=対人的同調あるいは「よい子」への志向の例として、「彼は妻を愛しているから、それをやるべきだ」、第四段階=「法と秩序」の維持への志向は「人を護ることは、財産を守ることよりも大事だ」がある。脱慣習的水準(段階)・原則的水準は、第五段階=社会契約的遵法への志向の例は「社会において人には生存権がある。彼女を失ったら私は顔向けできないだろう」、第六段階=普遍的な倫理的原理への志向の例は、人命には特別な固有の価値がある。彼女を失ったら私は私でいられない」がある。