ギブソン(Gibson, E.J.)とウォーク(Walk , R.D.)の視覚的断崖(visual cliff)
ポイント
ギブソン(Gibson, E.J.)とウォーク(Walk , R.D.)は、視覚的断崖と呼ぶ装置を考案し、乳幼児の奥行き知覚について研究した。
この研究によると、6〜14か月の乳幼児は深い側から母親が呼びかけると、躊躇したり泣き出したりした。
また、キャンポス(Campos, J. J.)によると浅い側から深い側のどちらかに乳幼児を載せて心拍数を測定すると1か月児では心拍数に変化がなかったが、2か月児になると深い側で心拍数の低下がみられた。この結果から、1か月児ではまだ奥行の弁別能力はないが、2か月児になると奥行の違いの差が認識できるようになることが示唆された。しかし、深い側が危険であるということは2か月児では学習れておらず、深い側に恐怖を感じるようになるのはハイハイができるようになってからである。
心拍数の低下は「興味」のサインであるため、2か月児は恐怖は感じていないが(深栄い側に)興味を示しているということになる。
確認問題
[1]
乳幼児の知覚実験で知られている視覚的断崖(visual cliff)の実験装置を開発した人物を選びなさい。
1:ソース(Sorce,J.F.)
2:キャンポス(Campos, J. J.)
3:ファンツ(Fantz, R. L.)
(京都ノートルダム女子大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻)
[2]
下記の用語について簡潔に説明しなさい。
・visual cliff
(静岡大学大学院 人文社会科学研究科 臨床人間科学専攻)
解答
[1]
4
[2]
ギブソンとウォークが、乳幼児の奥行き知覚について研究する際に使用した装置。