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気分状態依存効果

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◇定義

気分状態依存効果は、覚えたとき(学習時)と思い出すとき(検索時)の気分が一致している場合の方が、不一致の場合と比べて、記憶成績がよくなる現象。バウアーは気分状態異常効果について、単語のリストを学習したあとに、自由再生が求められる実験を行った。

 

◇実験

バウアー(1978)は、単語のリストを学習したあとに、自由再生が求めらえる実験で、催眠法用いた気分誘導を行い、楽しい気分に誘導された状態で覚えた単語のリストは、楽しい気分で思い出した方が、悲しい気分で思い出した場合よりも想起成績がよくなる。一方、悲しい気分に誘導された状態で覚えた単語のリストは、悲しい気分で思い出した方が、楽しい気分で思い出した場合よりも想起成績がよくなることを見出している。